Appleの完全ワイヤレスイヤホンAirPods2/エアポッズ2 第二世代AirPodsが、3月20日から発売になりました。発送は3月26日からです。今回はAirPodの最新バージョンということでアップデート内容は大きく2つ。Apple H1というヘッドフォンチップが搭載され接続安定性と音質が向上したこと、ワイヤレス充電対応のケースが付き、このケースは初代AirPods1にも利用できることです。
新型AirPods2の最新情報 これ買います?
うーん、Apple好きなら買っていいと思います。初代Apple AirPodsはW1チップと光学センサー、加速度センサーの機能を駆使して、iPhoneとの自動ペアリングや、耳から外すと音楽が停止したり、複数デバイスとのスムーズな接続が発売当時は目新しい機能を装備していました。

AirPods2においては、W1チップがアップグレードしW3チプになるかと思われていましたが、H1チップという新たなチップが登場しています。ポイントは接続安定性向上とHey! Siriに対応。
H1チップ搭載により接続安定性が向上
デバイスとの接続が速くなり、安定性も向上。
デバイス切り替えは2倍高速、電話の通話への接続は1.5倍高速、ゲームでのレイテンシ(遅延)が最大30%低減
ゲームのレイテンシってのは、映像と音声がずれる現象ですが、これが解消されるのはいいことです。動画再生時にも効果がありそうです。Bluetooth4.2対応だったAirPods1ですが、AirPods2ではBluetooth5に対応したのでしょうか。仕様書からは不明となっています。
Hey! Siriで音声アシスタントが呼び出せる
iPhoneの操作をすることなく、Hey! Siriで操作が可能です。あったら便利ですが、なくてもきっと大丈夫。でも使い始めたら元に戻れない機能。それがSiriです。うーん、電話かけるのはいいとして、音量アップに声で操作ってのはどうかな。
Hey! Siri ○○に電話して → 通話開始
Hey! Siri 〇〇を再生して → 音楽再生
Hey! Siri 音量を上げて → 音量アップ
Hey! Siri 〇〇への行き方は? → AppleMapで案内
AirPods2はインナーイヤー型のまま!カナル型ではない

これは結構問題でしょう。今回はなにのおかげかは明示されていませんが「一段と質の高いサウンドが耳に飛び込みます。」ってことですが、H1チップにより音質が向上しているかもしれません。一方で、ぼくはずっと同じことを言っているのですが、インナーイヤーイヤホンの形状、しかもラバーコーティング等もないままです。
音漏れがひどいまま、耳からずれやすいとか、ずっと問題だと思うんですよね。これって満員電車なんかに乗る日本特有の問題として放置されているのかはわかりませんが、世界的には問題ないってことなんでしょうかね。
耳にしっかり装着できるカナル型イヤホンがお好みの方は、低価格でもしっかり楽しめるSoundPeatsやAnker Soundcoreシリーズや、少し高めのJabra、B&O、Boseなどがおすすめとなるでしょう。これは耳へのフィット感の問題で、いかにAppleが好きだといってもここらへんは、人によっては我慢がならないポイントかもしれません。
AirPods2はノイズキャンセリング機能付きという誤解

大きな間違えの元になるのが、ノイズキャンセリング付きという情報です。これ、なんのノイズキャンセリングかということを確認しましょう。これはわかってないと勘違いしてしまいますが、AirPodsのノイズキャンセリングは通話中のノイズキャンセリングです。音楽再生時の外音のノイズをキャンセルするものではありませんよ。
よくCVC6.0による通話時のノイズキャンセリングなどがSoundPeatsなどでは通話時のノイズキャンセリングで搭載されており、Sonyヘッドフォンのような外音のノイズキャンセリングとは異なるものです。
AirPods2に搭載のノイズキャンセリングについては、通話時のノイズキャンセリングのようなものとしては、AirPodsが音声を検知する加速度センサーが、2つのビームフォーミングマイクロフォンと連係し、周囲のノイズを取り除いて話している声にフォーカスするという機能があります。これは通話中の機能ですので、音楽再生時のノイズキャンセリングではありませんので注意が必要です。

ノイズキャンセリングが必要であれば、これがいいですよ!
AirPods2の価格 ワイヤレス充電ケースは必要なのか

今回の目玉。Qi規格の充電マット、ワイヤレス充電器の上に置くと充電ができるケースは22,800円のAirPods2 with Wireless Charging Case/ワイヤレス充電ケースでセットされています。
AirPowerは開発中止発売もされません
開発が送れていたエアパワーはもう出ません。Appleの技術でも複数台の同時充電は技術的にできなかったのです。これで待つ必要はありません。他のメーカー出ているQi規格の充電器を買いましょう。

AirPods2の価格
AirPods with Wireless Charging Case 22,800円
AirPods with Charging Case 17,800円
Wireless Charging Case 8,800円
※第1世代AirPodsは16,800円だったよ
今回は5,000円安いAirPods2 with Charging Case/ノーマル充電ケースは、従来どおりのLightningケーブルを使った充電に対応しています。単品販売で8,800円でワイヤレス充電ケースは売られていますので、差額を計算すると従来の充電ケースは3,000円の価値だということです。
Apple的にはすべてをワイヤレスにしたいのはわかります。それが未来でしょう。でも、そんなにワイヤレス必要ですかね。iPhoneとかはワイヤレスで充電できたら便利ですが、そんなに抜き差しをする必要がないようなこういったケースはわざわざ充電器をワイヤレスにする必要はないと思いますね。現時点では。
そしてAirPods 2の色にブラックはない

これももはや願望のようなものですが、マウスやキーボードでは、iMac ProやMac Proに付属するものを、オプションで単品販売して「黒」が出ています。でもAirPods2には黒がない。黒になると1,000円くらい値上がりしているので、今回もそれかもと思っていましたが、発売しないので、そんな事はありませんでした。

Ankerから出ているSoundcore Liberty Airは白も黒もあるAirPods似のカナル型のイヤフォンです。これ結構よくてみなさんにおすすめしているんですが、ブラックがほしいなら、これですよ。そして価格はAirPodsの1/3近い価格です。
Appleだけを盲信するのか、はたまた他のいいものを選ぶかはアナタ次第です。
AirPods3に期待したいこと
どんなに魔法だとAppleが言っても、イヤホンはイヤホンで、音質がすごく重要だと思います。これがしっかりできなければ便利なものでも本当の役割が達成できない。最高に音質がよく、iOS、Mac OSとのマッチングがいいイヤフォンを作ってもらいたいですね。
たしかに音楽を聞くだけのものから、通話時の音声を聞きマイクでしゃべるものとしての機能が重要になってきているのはわかります。それは磨きをかけてほしいと思います。
一方で、Apple Watchのように心拍センサー内蔵とか、防水仕様になることもいいことかもしれませんがそれは必須ではありません。それって追加的要素でしかない。たしかに便利だけど使わない機能で、価格が値上げになるのはあまり好ましくないですね。
さてAirPods2みんな、買っちゃうのはわかります。でもほんとにそれがベストな選択なのかは深呼吸して考えてから購入しても遅くはありません。