SONY WF-1000Xレビュー ソニーはこうだよ!ノイズキャンセリング搭載完全ワイヤレスイヤホン

実機レビュー

Bluetoothワイヤレスイヤホンが当たり前になる中、世の中は左右独立完全ワイヤレスイヤホン/トゥルーワイヤレスへと世の中は進んでいます。普段はB&O Beoplay H5(レビュー記事)を利用していますが、Bluetoothではあるものの左右がつながっているため首元のタッチノイズなどが入りやすく、左右が独立したものがほしくなります。Beoplay E8など高級機も登場していますが、今回はSONY/ソニー製完全ワイヤレスイヤホンかつノイズキャンセリング機能付きのWF-1000Xを実機レビューしていきます。

Amazon WF-1000Xページ

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SONY完全ワイヤレスイヤホンWF-1000Xの特徴


ひさしぶりに見るソニー的なパッケージ。WF-1000Xの特徴としては大きく3つあると思っています。

  1. ノイズキャンセリングがついている左右独立タイプのイヤホンであること
  2. アプリと連携した外音取り込み機能がついていること
  3. 充電ケースで合計2回充電できるから3時間x3回 合計9時間の再生が可能

ソニー製の製品はよく使っているのですが、レビューという形で記事にしたことがなかったのでなんだか新鮮です。ソニーのイヤホンといえば昔からノイズキャンセリング機能付きのものが多く、MP3以降のウォークマンにおいてもノイズキャンセリング機能付きがあたりまえだったりと、非常にノイズキャンセリング/ノイキャンに力を入れていたメーカーという印象。

初期のノイズキャンセリング付きのBluetoothイヤホンをぼくは好んでつけていたので、ソニーのMDR-EX31BNなんかは非常に重宝しました。

一方でBluetoothイヤホンはと言うと新興勢力Ankerや、Soundpeatsなど安価なメーカーに押され元気がなかった印象ですが、左右独立の完全ワイヤレスイヤホンにおいてはソニー元気があります。

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SONY完全ワイヤレスイヤホンWF-1000X開封 パック内容

まず開封して目に入ってくるのは、ちょっと高級感のあるフタを開けたときのわくわく感、高級感。最近は中国製でもこのような演出をしてくるので、徐々にメーカーの差別化ポイントではなくなってきています。

パッケージ内容は、ワイヤレスノイズキャンセリングステレオヘッ ドセットWF-1000X本体、マイクロUSBケーブル(約50cm)、充電ケース、ハイブリッドイヤーピースロング(SS/S/M/L 各2)、トリプルコンフォートイヤーピース(S/M/L 各 2)、フィッティングサポーター(M/L 各2)、説明書等です。

トリプルコンフォートイヤーピースはウレタンぽいちょっともこもこした感じのものでコンプライのイヤピース(Amazon)を思い起こします。まねている感じのパーツなのですが、コンプライのほうがフィット感が高いため、通常のハイブリッドイヤーピース(シリコン製)よりも耳に合うようであればおすすめです。ぼくの場合は通常はシリコンタイプのLをつかうのですが、トリプルコンフォートは耳に合わないのかMサイズがちょうどよかったです。

充電ケースはバッテリー内蔵で本体充電が2回分可能です。本体が合計3セット利用ができるということになりますので、3時間x3の9時間利用が可能ということです。形状はソニーのコンパクトデジカメの名機RX100シリーズ的なサイズ感となっています。ここもソニーっぽい。

本モデルは本体色がブラックのほか、シャンパンゴールドもあり、黒は無骨だという方はシャンパンゴールドを選びたいですね。

SONY WF-1000Xの使用感と音質

 

充電ケースからはずすと電源がオンになる仕様で、一度ペアリングした端末とは簡単につながり、接続はスムーズです。

充電ケースに戻す時には、ケースにカチッとはめたタイミングで電源が落ちて、充電がはじまります。電源が切れるとiPhone、スマホ側の音楽再生は止まるため、余計な操作も不要です。

充電用接点が、本体内側にあるため、外観が美しいです。ぱっとみ大きく見えるボディも耳のくぼみに入る部分がかなりあるため、メタリック塗装部分だけが装着時は耳から出るようなイメージで周りから見た違和感はありません。

Apple Airpodsのうどんが耳の穴から出ている感とは、見た目にちょっと差がつきます。

ホタルのような、カナブンのような、ちょっと昆虫チックな外観で、透明パーツ内に見えるU字の部分がアンテナになっており、充電時は赤く、ペアリング、音楽再生時は青く光ります。

コーデックはSBCとiPhoneに適したAACとなっています。

音質は標準的、ふつうです。低音が厚いとかそういう味付けはないので、好みにするにはイコライザーで調節しましょう。フラットな感じですが、これ、後に書きますがノイズキャンセリングと合わせて利用することで威力を発揮します。

通常音楽再生する側のアプリからイコライザーをいじっていましたが、WF-1000Xのアプリがアップデートでイコライザー機能を実装しましたので、アプリごとに設定を変える必要がなくなりました。「Relax」や「Bass Boost」など8種類のプリセットから好みのエフェクトを選べます。

単純にこの音質でワイヤーが付いていたら、2万円以上のイヤホンとしては文句を言う人も出てくると思います。しかしながら、この製品のポイントは最初に書いた通り、完全ワイヤレス、ノイズキャンセリング機能が付いていることであり、ここにお金がかかっていると思うべきでしょう。

そして、そのおかげでWF-1000Xは魅力的なものになっています。


効果絶大なWF-1000Xのノイズキャンセリング

SONY WF-1000Xの製品のポイントはノイズキャンセリングです。スマートフォン、iPhoneアプリの「Headphones Connect」と併用することで、自動的にノイズキャンセリング状態が切り替わるようになります。

具体的にはアダプティブサウンドコントロールという機能で加速度により移動を検出し外音の取り込みコントロールを行います。「止まっている」「歩いています」「走っています」「乗り物に載っています」という4つの状態でノイズキャンセリングなのか、外音取り込みを行うか、またそのれべるはどのくらいかを自動で変更します。

デフォルト設定では歩いているときは、安全のため、外音取り込みになるのですが、そこでもノイズキャンセリングにしたい場合はアプリの外音コントロールを歯車マークからカスタマイズ変更可能です。

 

ノイズキャンセリングは手動切り替えももちろん可能です。WF-1000Xの場合、電源を入れると必ずノイズキャンセリング機能がオンになりますので、ノイズキャンセリング機能をオフにするには L側(こちらご親機になります)のボタンをくり返し押して 切り替えます。

音声ガイダンスが「オン「ノイズキャンセリング機能 “Canceling Noise”」→「オフ「ノイズキャンセリング機能 “Off“”」→「外音取り込み機能 “Sound Ambient”」→くりかえしと切り替わります。

周囲の音を聞くにはアンビエントサウンドモードで、イヤホン左右のマイクから外音を取り込み周囲の音を聞き取りやすくし、本機の左右に内蔵されているマイクにより周囲の音を確認しながら音楽を聴けます。

遮音性が高いイヤホンを使っていれば、ノイズキャンセリングをわざわざしなくてもいいかなという気もしていましたが、一度ノイズキャンセリングを使ってしまうと余程の遮音性が高いイヤホンでないとなかなか元に戻れないほど、最近のノイズキャンセリングは進んでいます。

WF-1000Xを利用してみて、電車の移動時間が長い方や新幹線、航空機利用が多い方には、かなり快適でオススメできます。

ただ、ノイズキャンセリング中は周りの音が気にならなくなるため、電車の下車駅の乗り過ごしなど注意が必要です。

社内アナウンスが完全に聞こえなくなるわけではありませんが、寝ていると周りの動く音もわからないので気づくのが遅くなります。

SONY WF-1000Xの使い方、操作方法

WF-1000X ペアリング方法

ペアリング方法はすこし複雑で順番があります。R側が充電ケースにロックされている状態で、L側を充電ケースから取り出しボタンを7秒ほど押し続けると青色ランプが点滅しペアリングモードに入ります。

WF-1000X 音楽を再生する

L側ボタンはノイズキャンセリング用の操作ボタンになっているので、曲再生などはR側のボタンで対応します。

短く1回:一時停止/再生
短く2回:次の曲の頭出し
短く3回:の曲の頭出し

アップル的操作でわかりやすいです。

音量調節機能はWF-1000Xにはありません。接続されたデバイス側でおこないます。長押しの組み合わせで上げ下げできるといいんだけど、これは本体でとなっています。

通話のコントロール

WF-1000Xは全指向性マイクを搭載するため、発話方向を気にせず利用できます。着信音や通話音声はL側から聞こえますよ。音量調節はこれも本体で行う必要があります。

音声アシスタントの呼び出し

iPhoneのSiriやAndroidに搭載されているGoogleアシスタントなど、スマホの音声アシスト機能をヘッドセットのマイクから声で操作可能です。

待受け中や音楽再生中に、R側のボタンを約2秒押し続けると音声アシストが起動できます。音声はL側から聞こえますよ。

ボディはメタリックで、ソニーらしい黒になっています。

女性に似合う、やわらかい色調のシャンパンゴールド。イヤーピースも同色となっています。


意欲的なソニー製品として魅力的だが発展途上

製品として気になったのは2点です。

①動画再生時の遅延と、②たまに発生する一瞬途切れる現象です。

動画再生時の遅延はYouTubeなどを見るとわかりますが、多少遅れてきます。これは左右独立完全ワイヤレスでは起こりがちの現象ですが、音楽メインの使用用途では関係ありませんが、動画再生が多い方にはストレスになるかもしれません。

左右どちらかがたまに切れる現象は右側がたまに途切れる瞬間があります。これも左右独立完全ワイヤレスの宿命のようですので、こういうものかという感じですが、ソフトウェアアップデートが行われており改善されて来ていますので、今後に期待です。右側イヤホンに発生するので左の親機からの接続の問題だと思われます。

※この問題は接続するデバイスとイヤホンの間に遮蔽物(バッグの奥とか、耳から離れすぎたポケットもそうです)がないようにすると改善されます。

まだまだ左右独立完全ワイヤレスは、日の浅い技術ですが、各社Bluetoothイヤホンは左右独立の流れにあり、いかに途切れないか、遅延をなくすかに力を入れていますので、ソフトウェアアップデートがかけられる製品を選んでいくことも製品選択の基準になるでしょう。

その他のワイヤレスイヤフォンはどんなのがオススメ?

2万円台という価格が許されるのであれば、また左右独立完全ワイヤレスかつノイズキャンセリング機能を使いたいのであれば、WF-1000XもしくはBOSE SoundSport Freeしかありません。

ノイズキャンセリングはなくても、より高音質のものが欲しい場合には、以下のようなものがありますよ。

極上の完全ワイヤレスイヤホン。バングアンドオルフセンの自信作。左右の接続性を安定させています。

左右独立ではありませんが、Bluetoothワイヤレスイヤホンの高価格帯イヤホンではB&O Beoplay H5がおすすめです。

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とはいえ、低価格ワイヤレスイヤホンも無視できない存在です。2,000〜3,000円という高価格帯イヤホンの1/5から1/10の価格はかなりのインパクトがあります。

iPhone7、iPhone8、iPhoneXとアナログのイヤホンジャック接続には、もう戻らない時代の流れの中で、今後もBluetoothワイヤレスイヤホンは普及していくでしょう。また完全ワイヤレスイヤホンは今年さらに増えていくと思われる注目のガジェットです。

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