LINEのAI clovaを搭載したホームスピーカーが税込12,800円で正式発売!LINE MUSICの960円のプレミアムプランが12ヶ月無料(11,520円)だから実質1,280円でAIスマートスピーカーが手に入るのではないかという感じなんですが、よくよく見るとLINE MUSICは最大3ヶ月無料キャンペーンをやっているから、最大3ヶ月無料を差し引いた9ヶ月分 8,640円引きの実質4,160円となりますよ。にしても安い!AIスマートスピーカーってなんだ?って方も多いと思うので解説していきます。
15秒でまとめると
- Google homeもいいけど値段的に圧倒的に安い
- 日本語認識精度が高い! LINEメッセンジャーに対応したから家族のハブになる
- 機能はまだ発展途上だけど、入門機に最適
LINE clovaとは? WAVEスマートスピーカーって?
LINE clovaはLINEのAIの名称です。スマートスピーカーとかAIとスピーカーがくっついているようなものが最近売り出されてきていますが、なにがなんだかわからない人も多いと思いますので一度整理をしたいと思います。
まずこの手のスピーカーが出たのは2014年でAmazonが音声アシスタントを搭載したスピーカーを出しました。これがAmazon echo/アマゾンエコー。Amazon echoというのはデバイスの名前で、載っているAIはAlexa/アレクサです。
Apple iPhoneのSiriを想像するとわかると思いますが、SiriはMacでもApple Watchでも利用できるのでイメージしやすいはずです。
「WAVE」というのは、LINEのclovaを呼び出せるスピーカーのひとつです。CHAMPシリーズでは、クマのブラウンがモチーフのCHAMP BROWN、サリーがモチーフのCHAMP SALLYがこの冬出荷予定で、WAVEというのはあくまでもスマートスピーカーの「型」のひとつです。
スマートスピーカーが何なのかというと、スマホなどの指の入力を使わずに、「音声入力によりクラウド上のAIが呼び出せるマイク付きスピーカー」で、話しかけることで、話しかけた言葉をクラウド上のAIで処理し、命令や言葉などをスピーカーを通じ返す仕組みです。
スマートスピーカー各社のAIとスピーカーの関係
AIスピーカーなのかというと実際のところそうともいい切れません。現在はクラウド上のAIには学習が蓄積されているのでしょうけれど、実際の入力に対して学習されてどんどん賢くなるような機能はないようです。多くの人が利用することでクラウド上のものが育ち、そのフィードバックがアップデートという形でユーザーに戻ってくるような感じでしょうか。
運営会社 | AIの名前 | スピーカーの名前 |
---|---|---|
Amazon | Alexa/アレクサ | Amazon echoシリーズ |
Googleアシスタント | Google Homeシリーズ | |
Apple | Siri/シリー | Apple HomePods |
Microsoft | Cortana/コルタナ | ー |
LINE | clova/クローバ | LINE WAVEなど |
各社のAIとスピーカーとの関係。AIとスピーカーが別のものだということがわかればそれでいいと思います。
今後、スマホをいじらずに音声でいろいろなものを呼び出していく、スクリーンレスな環境が育っていきそうですね。
今回は8月に先行発売になったLINE clova WAVEスピーカーがアップデートされ、ついに製品版になりました。LINE clovaアプリのバージョンも1.0.4になり機能も追加、改善され満を持して発売です。
ただし、今のスマートスピーカーは「Aをして」「AでBをして」という命令を音声を文字にうまく置き換えたものを操作として返しているに過ぎないのでAIって言う感じじゃないというのが素直な感想。
スマートスピーカーの利便性は以下で決まるのではないでしょうか。
「音声認識精度」x「命令の言い回しパターンの語彙数」
+ 対応できる操作数
誰が言っても「AはA」「BはB」だと認識することと、「Bが止める」であればSTOP、やめて、やめる、停止をすべて同じものだとくくる事ができるのがキモですね。
対応できる操作をAmazon Echoでもスキル /skillといっていますが、LINE clovaでも「skill」という概念を使っています。このスキルをLINE以外の会社も協力して追加していくのか、LINEだけが考えて追加していくのかで進化度が変わってでしょう。
iPhone、Androidのアプリがそうであったように、クラウドAI、音声認識プラットフォームでどんなアプリが出るかが、スマートスピーカーの成功の鍵になるはずです。
LINE clova WAVEの使い心地 実機レビュー 特徴
「WAVE」(ウェイブ)は、世界ではじめて「Clova」を搭載したスマートスピーカー。WAVEに話しかけるだけで、音楽を再生したり、天気情報を知ることができます。ということで当初の先行体験版から、機能が改善していてできることが増えてきています。
「クローバ」と呼びかけて待受状態にした後で、音声入力をします。
こんな感じです。動画のほうがわかりやすいでしょう。ちょっと、まだ「クローバ」といってから立ち上がるまでの時間や間のとり方が難しいです。
LINE clova「WAVE」先行体験版でできること 1.0.0〜
音楽を再生する
「LINE MUSIC」が提供する約4,000万曲の楽曲を楽しめる
「何か音楽を再生して」「リラックスできる曲を再生して」「ジャスティン・ビーバーの曲をかけて」
曲名までは対応していなかったようだったけれど製品版で対応
天気情報を知る
地域や日時を指定して最新の天気情報を教えてもらえる
「今日の天気を教えて」「明日の渋谷の降水確率は」
場所を入れればその地点の天気を教えてくれる
アラーム・タイマーを使う
アラームやタイマーをセットできる
「明日7時にアラームを鳴らして」「3分後にタイマーをセットして」
その他
「今何時?」などよくある簡単なやり取りが可能
クローバやジェシカなどの名前で呼ぶことで、音声入力待ち受け状態になり、その後音声入力するのですが、マイクミュートボタンはあるものの、ずっと聞き取られている感はありますね。慣れなのでしょうか。
LINE clova「WAVE」製品版でできること 1.0.4〜
もちろん先行体験版はアップデートで同じ機能になります。進化していきますね。音楽が曲名指定もちゃんと認識できるようになったことも細かな改善点ですが、「LINE」のトークメッセージの音声入力送信やニュースの読み上げ、テレビなどの赤外線リモコン操作などに対応しています。
音声リモコン
「テレビをつけて」「テレビを消して」「テレビの音量を下げて/上げて」「テレビのチャンネルを1にして」などテレビやエアコンの操作が可能に!
赤外線リモコンのメーカーを登録をすることで赤外線コントロールができるのが他のメーカーとは一風違うところです。どんなテレビだってコレでバッチリ動きます。これは好感が持てる仕様ですね。Google HomeではchromecastとあわせてHDMIからの信号で電源をオン・オフする機能が提供されますが、みんなに使ってもらいたいという観点では赤外線のほうがみんなのためになるし、対応範囲も拡がります。
家族アカウントLINEにメッセージ送信
「LINEをxxxに送って」「LINEを読んで」でLINEに送付するメッセージを入力し送信が可能。専用のWAVEアカウントから家族にメッセージを発信します。今のところ家族内だけを想定しているようです。LINEというメッセンジャーを持っているからこそできる機能で、他のホームスピーカでの実現は厳しいでしょうか。
ニュース読み上げ
「最新のニュースを教えて」「スポーツニュースを教えて」などジャンルまで絞り込めます。
対応するニュースサイトのニュースを読み上げます。
「WAVE」では「LINE」のトークメッセージの操作やニュースの読み上げなど、操作可能な機能を随時拡大。今後はその日のスケジュールや天気などをまとめて教えてくれるブリーフィング機能やインターネットラジオのRadikoとの連携や、家族の誰がしゃべっているかを識別した「話者認識機能」での応答内容の切り分けなどが実装される見込み。そして「日本語」「英語」「韓国語」「中国語」の翻訳機能から、LINEがサービス展開しているフードデリバリーや経路検索、ショッピング、タクシー配車機能などにも用途が広がるでしょう。
と、いろいろなことができるわけですが、LINE clova WAVEはBluetoothスピーカーとしても使えるため、実質4,000円だと激安だといえるわけです。
LINEミュージックがセットになるので発売開始記念商品をゲットすれば、実質4,160円で購入が可能。そうなると他の商品と比べて断然購入ハードルが下がります。
キャンペーンが終わってしまっても、購入は可能です。1月末まではまずは記念キャンペーン版を購入しましょう。
Google homeなどAIスピーカーとその傾向 価格x音質
LINE clova WAVEは、LINE MUSICが12ヶ月セットになっており、通常LINE MUSICの割引期間最大3ヶ月無料を差し引いた9ヶ月分 8,640円引きを加味すると、実質4,160円のスマートスピーカーとなります。他社で値引きが入っているものはまだありませんので、結構国内では有利に働くかもしれませんね。
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外部スピーカーをLINEアウトもしくはBluetoothで接続するなら、Amazon Echo dotです。
スピーカーがない人はechoもしくはecho plusを選ぶべし!
音楽を「本体」で聴くなら断然Amazon Echoですよ。
Amazon Echoシリーズはステレオミニジャックがついていてアウトプットがあることが他社とは違います。またBluetoothは外部出力で外部スピーカーに接続できることも違います。
音質はまあまあ。普通という評価でよいかと思います。Google Homeのほうがいい感じです。SONYのLF-S50GはGoogle HomeとおなじくGoogleアシスタントを搭載するのですが、スピーカーに力を入れているので音質は価格のぶん、よくなるはずだということで、Apple HomePodの位置にプロットしてみました。
Google homeなどAIスピーカー 価格x音質x機能
ただ、忘れてはならないのは機能なんです。「skill/スキル」といわれるスマホでいう「アプリ」提供会社の提供するもの、標準装備のスキルが育たなくては、かなり用途が限られそうですね。
ということで、この手の分野で先行するAmazon echoが機能としては上の方に来るわけで、3Dにうまくなっていませんが、縦方向の機能と音質で選ぶとか、音質はいらないから機能で選ぼうとか、そういうスマートスピーカーの選び方になってくるでしょうね。
すでにAmazon echoの日本のパートナーは、NHK、ヤフー・ジャパン、クックパット、リクルートなどが決まっていますから、相当強力なサービスとなるでしょう。Google HomeとAmazon echoはスキルの音声は提携先側が用意したものとなり、LINE clovaのようなテキスト読み上げとは違います。ここらへんが今後どうなるかも見極めたいところです。
Apple HomePodのスキルの方向性も気になりますね。
現時点で購入できるAIホームスピーカー
Google HomeはchromecastとのセットでNetflixなどとの連携があります。音楽はGoogle PlayMusic、Sppotify連携ができます。ということはAmazonもPrimeビデオとの連携もあるでしょうし、音楽はAmazon Prime Musicとの連携でしょう。LINEはLINE MUSIC、となるとApple HomePodはApple Musicとの連携が自然な流れ。
各社の音楽、動画サービスと連携して自社デバイスを絡めてくる感じですね。なんとなく見えてきましたね。各社のスマートスピーカー発売は以下のようになっています!
2017年10月6日
LINE clova WAVE 正式発売 12,800円
Google Home 15,120円
2017年10月23日
Google Home mini 6,480円
Amazon echo 国内は年内発売予定
Apple HomePod 海外で年内発売開始
ちょっと未来を覗きに。といいつつ、もう音声認識の時代がはじまりつつありますよ。乗り遅れるな!このビッグウェーブに!
SONY LF-G50S 12月9日
ソニー SONY スマートスピーカー LF-S50G : Bluetooth/Wi-Fi/防滴対応 Googleアシスタント搭載 2017年モデル ブルー LF-S50G L
ソニーのLF-S50Gも発売日が決まりました。2017年12月9日です。色は黒、青、白ですよ。