10月6日に発売されたGoogle Home/グーグルホーム。Amazon echoにはじまるスマートスピーカーのGoogle版です。価格15,120円で、高音質スピーカー搭載でないGoogle Home miniは6,480円となっています。今後普及するであろうAIスマートスピーカーってなんだ?って方、これおすすめですよ。各社のスマスピの状況や特徴を解説していきます。
15秒でまとめると
- Google homeはGoogleアシスタントができることを声で操作
- 音質もいいのでスピーカーがない家にもいい
- 動画も扱えるからchromecastと連携しておきたい
Google Homeスマートスピーカーって?なにができる?
LINE clovaのWAVEと比べると結構小さく感じる、Google Homeスマートスピーカー。
Google Homeの「ベース」は取り外しが可能で標準の白のチョーク色の他にチャコール、コーラルのファブリック製の他、金属製のカッパー、カーボンを選んで部屋に合わせることが可能となっています。スピーカーも2インチ ドライバ、2インチ デュアルパッシブラジエーター(筐体内の振動で動作するスピーカー)の3スピーカー構成です。
基本的にはWiFiベースのスピーカーなので、先日紹介したLINEのclova WAVEのようにBluetoothスピーカーとしては利用できません。
Google HomeはGoogleのAIスマートスピーカーの名称。これに載るクラウドAIをGoogleアシスタントといいます。スピーカーとAIがくっついてスマートスピーカーといっています。具体的になにができるのか?わからない人も多いと思いますが、スマホでできていたことが、画面操作なしに音声でできるというのがわかりやすいのではないでしょうか。
2014年にAmazonが音声アシスタントを搭載したスピーカーを出したところからはじまります。スピーカーの名前はAmazon echo/アマゾンエコー、デバイス名です。載っているAIはAlexa/アレクサです。SiriがiPhoneやMacに載っているように、GoogleアシスタントはAndroid、iOS、Google Homeに載っているAIです。
スマートスピーカーが何なのかというと、スマホなどの指の入力を使わずに、「音声入力によりクラウド上のAIが呼び出せるマイク付きスピーカー」で、話しかけることで、話しかけた言葉をクラウド上のAIで処理し、命令や言葉などをスピーカーを通じ返す仕組みといえるでしょう。Google Homeの場合は「OK Google」「ねえGoogle」でも音声入力待受になります。
iPhone、Androidのアプリがそうであったように、クラウドAI、音声認識プラットフォームでどんなアプリが出るかが、スマートスピーカーの成功の鍵になるでしょう。
Google Homeの使い心地 実機レビュー 特徴
まずは開封ですが、Google Home本体、ACアダプター(16.5V/2A)、セットアップガイド2枚です。基本的に電源をつなぐとガイダンスが流れるの、Google Homeアプリ側の設定で初期設定は完了します。
「OK Google」と呼びかけて待受状態にした後で、音声入力をします。
こんな感じで、いろいろ音声で操作することができます。TVにchromecastが刺さっていれば、Netflix、YouTubeなどと連携して音声で動画のコントロールまで可能となります。
現在、Google HomeはGoogle Chromecast Philips/フィリップスのIoT電球hue、Google Photos、NETFLIX,YouTube、Google Play Music、Spotifyが連携可能。これらの操作がスマートスピーカーから可能で、Chromecast/クロームキャストがあれば、TVモニタとの連携もできます。
クロームキャストに賢い音声コントロールがついた感じですね。4Kモニタ/テレビを持ちであれば、Google Chromecast Ultraで4Kの動画の再生にも対応しますよ。
Google Home/Google Home miniできること 基本編
「A」という機能を「B」という状態にしてというのが、基本的な話し方になるようです。「音声認識精度」x「命令の言い回しパターンの語彙数」+ 対応できる操作数 がキモ!
誰が言っても「AはA」「BはB」だと認識することと、「Bが止める」であればSTOP、やめて、やめる、停止をすべて同じものだとくくる事ができるのがキモですね。
基本操作
いつでもつかえる音声コマンド
「止めて(とめて/やめて)」「音量を上げて/下げて」「音量をレベル6にして」「もう一回教えて」「なにができる?」
予定 Googleカレンダーやタイマー機能
「明日の最初の予定は何時から?」「明日の午前6時に起こして」「明日7時にアラームを鳴らして」「3分後にタイマーをセット/設定して」「今日はどんな日?」「職場までの交通状況は?」
音楽を再生する
Google Play Music、Spotifyが提供する楽曲をかける
「何か音楽を再生して」「ジャスティン・ビーバーの曲をかけて/xxx(曲名)をかけて」「リラックスできる音楽をかけて」「一時停止」「次の曲」
Google Home/Google Home miniのニュース機能
天気情報/周辺情報を知る
地域や日時を指定して最新の天気情報を教えてもらえる
「今日の天気を教えて」「明日の渋谷の降水確率は」「一番近いレストランは?」「営業時間は?」「電話番号は?」
ニュース読み上げ
「最新のニュースを教えて」「スポーツニュースを教えて」などジャンルまで絞り込めます。
対応するニュースサイトのLINE clovaのように「ニュースを読み上げるのではなく」、ニュースソース提供元の音声をサイセします。Amazon echoと同じ方式です。これはラジオが戻ってきた感覚に近いです。
ニュース提供元は発売時点で「NHKラジオニュース」「石川温のスマホNo.1メディア」「日経電子版News」「スポーツ人間模様」「TBSラジオニュース」「朝日新聞アルキキ」に対応。すでにある音声ソースを利用しているのでAmazon echoが日本に上陸した際にもこれらのメニューが「スキル」(スマートスピーカーのアプリのような概念)に追加されるでしょう。
その他の機能
「今何時?」などよくある簡単なやり取りが可能なほかに「xxxxはポルトガル語でなんという?」「1kgは何ポンド?」四則計算などが可能です。
家にスピーカーがない人は断然Google Homeの円筒形のものを選ぶべきです。しっかりとした音が出て、コンパクトスピーカーとは思えない満足感があります。アダプターも33Wですし、バッテリー内蔵ではないので屋外使用は想定されていません。
Google Home miniは強力なスピーカー機能はありませんが、6,480円というGoogle Homeの半額以下の値段で購入が可能なデバイスです。オーディオはChromecastで飛ばすことやTVでかけると考えている場合はminiのほうが使い勝手がいいかもしれませんね。
競合、LINE clova WAVE。LINEミュージックがセットになるので発売開始記念商品をゲットすれば、実質4,160円で購入が可能。そうなると他の商品と比べて断然購入ハードルが下がります。Bluetoothスピーカーとしても利用が可能なので、グーグルホームと迷う方も多いのではないでしょうか。
Google homeなどAIスピーカーとその傾向 価格x音質
LINE clova WAVEは、LINE MUSICが12ヶ月セットになっており、通常LINE MUSICの割引期間最大3ヶ月無料を差し引いた9ヶ月分 8,640円引きを加味すると、実質4,160円のスマートスピーカーとなります。他社で値引きが入っているものはまだありませんので、結構国内では有利に働くかもしれません。
音質はまあまあ。普通という評価でよいかと思います。Google Homeのほうがいい感じです。SONYのLF-S50GはGoogle HomeとおなじくGoogleアシスタントを搭載するのですが、スピーカーに力を入れているので音質は価格のぶん、よくなるはずだということで、Apple HomePodの位置にプロットしてみました。
ソニー SONY スマートスピーカー LF-S50G : Bluetooth/Wi-Fi/防滴対応 Googleアシスタント搭載 2017年モデル ブルー LF-S50G L
ソニーのLF-S50Gも発売日が決まりました。2017年12月9日です。色は黒、青、白ですよ。
Google homeなどAIスピーカー 価格x音質x機能
ただ、忘れてはならないのは機能なんです。「skill/スキル」といわれるスマホでいう「アプリ」提供会社の提供するもの、標準装備のスキルが育たなくては、かなり用途が限られそうですね。
ということで、この手の分野で先行するAmazon echoが機能としては上の方に来るわけで、3Dにうまくなっていませんが、縦方向の機能と音質で選ぶとか、音質はいらないから機能で選ぼうとか、そういうスマートスピーカーの選び方になってくるでしょうね。
すでにAmazon echoの日本のパートナーは、NHK、ヤフー・ジャパン、クックパット、リクルートなどが決まっていますから、相当強力なサービスとなるでしょう。Google HomeとAmazon echoはスキルの音声は提携先側が用意したものとなり、LINE clovaのようなテキスト読み上げとは違います。ここらへんが今後どうなるかも見極めたいところです。
Apple HomePodのスキルの方向性も気になりますね。
現時点で購入できるAIホームスピーカー
Google HomeはchromecastとのセットでNetflixなどとの連携があります。音楽はGoogle PlayMusic、Sppotify連携ができます。ということはAmazonもPrimeビデオとの連携もあるでしょうし、音楽はAmazon Prime Musicとの連携でしょう。LINEはLINE MUSIC、となるとApple HomePodはApple Musicとの連携が自然な流れ。
各社の音楽、動画サービスと連携して自社デバイスを絡めてくる感じですね。なんとなく見えてきましたね。各社のスマートスピーカー発売は以下のようになっています!
2017年10月6日
LINE clova WAVE 正式発売 12,800円
Google Home 15,120円
2017年10月23日
Google Home mini 6,480円
Amazon echo 国内は年内発売予定
Apple HomePod 海外で年内発売開始
SONY LF-G50S 海外で12月予定
ちょっと未来を覗きに。といいつつ、もう音声認識の時代がはじまりつつありますよ。乗り遅れるな!このビッグウェーブに! これからの当たり前になる日が来るかもしれませんよ。