軽さに速さをということで、ついにMacBook Pro Airに新型キーボードを備えたモデルが登場しました! そしてなんといっても999ドル、104,800円という価格はかなり魅力的です。円高だったときのMacBook Airを彷彿とさせます。「新しいMacBook」がなくなり、軽いMacBookはもうこれしかないので、軽さを求めるならこれです。今回のポイントはマジックキーボード搭載ですね。
安くて軽いMacBookなら差分80gをどう見るか

どちらかというとMacBook Airには否定的でした。昔のMacBook Airの形状をリバイバルしたものだったし、1.29kgはMacBook Proの1.37kgに比べて、たったの80gしか違わないのです。新しいMacBookが1kgを切っていたのを考えると退化しているとしか思えなかった。なぜこのモデルが存在するのか、正直にいうと今も理解できていません。ただ現行のMacBookだけで考えれば、最も軽く新設計のシザー構造を取り入れた新しいMagic Keyboardを搭載したことがポイントです。
そして低価格。価格は正義かもしれない。たったの80gしかMacBook Proと違わなかったとしても、3万円の価格差で軽くてライトにMacBookを手に入れられるというのは、MacBookを使ってみたい人には打ってつけのモデルと言えるでしょう。TwitterやFacebookをスタバでするには十分すぎる性能ですが、さらに一段上ブログ更新、サイトの運営や簡単な動画素材編集なら問題ありません。バカにしているわけではなく、既にエントリー機種でもオフィスワーク、リモートワークで必要なアプリケーションはストレスなく動くほどパワフルで仕事にも耐えうるレベルになっているということです。だから、これからマックを買うならこれでいいです。今がそのちょうどよいタイミング。新生活もはじまるし、低価格で高性能なMacBook Airは買いだと思います。
MacBook Pro13インチの新型Magic Keyboard待ち

当たった個別の製品にもよるのですが、現行のMacBook Pro13インチのキーボードは設計上、構造上の問題を抱えていました。キーボードを打ったときの音がカチカチうるさい(対策によりその後いくらか改善)とか、キーが効かなくなったり、連打されたりハードウェアの問題で、対策キーボードにも切り替えられたのですが、根本解決には至っていないアップルには悩みの種のキーボードであったことは間違えありません。
現行のMacBook Pro13インチを買い替えを含め2機種使い今も使っていますが、上記症状が出たため、Apple Storeで無償修理交換でキーボードを含む本体パネルごと交換を2度しています。修理費用は有償なら9万円ほどの修理になります。
これを改善したのがMacBook Pro16インチ、新型MacBook Airに採用された新設計のシザー構造 Magic Keyboardです。なので、次回MacBook Pro13インチが刷新され、14インチになるのかどうかは別にしても、MacBook Proの小型の方が新型キーボード搭載になった時点で、今回のMacBook Airを買うべきなのかどうかと、2度目の悩みポイントが来てしまいます。
性能的にはハードな利用をしない限り、MacBook Airで問題ないでしょう。でも、画像編集、動画編集、マルチタスクで何かを実行するのなら13インチの新型MacBook Pro待ちとなるでしょう。
MacBook現行モデルの比較

パフォーマンスで選ぶなら、MacBook Pro待ち。でもそのよくわからないパフォーマンスとやら、と思うならMacBook Airはこのタイミングが買い時になるでしょう。
機種 | MacBook Air2020 | 13インチMacBook Pro | 16インチMacBook Pro |
---|---|---|---|
価格 | 104800円から | 139800円から | 248800円から |
ディスプレイ | 13.3インチRetinaディスプレイ | 13.3インチRetinaディスプレイ | 16インチRetinaディスプレイ |
プロセッサ | 4コアIntel Core i7 プロセッサまでアップグレード可能 | 4コアIntel Core i7 プロセッサまでアップグレード可能 | 8コアIntel Core i9 プロセッサまでアップグレード可能 |
メモリ | 最大16GBのメモリ | 最大16GBのメモリ | 最大64GBのメモリ |
ストレージ | 最大2TBのストレージ | 最大2TBのストレージ | 最大8TBのストレージ |
バッテリー | 最大11時間駆動 | 最大10時間駆動 | 最大11時間駆動 |
生体認証 | Touch ID | Touch BarとTouch ID | Touch BarとTouch ID |
キーボード | バックライトMagic Keyboard | バックライトキーボード | バックライトMagic Keyboard |
MacBook Airにはタッチバーはついていません。ついているMacBook Proを使っていますが、まああってもなくても仕事はできます。こういう飛び道具的な機能は別としてプロセッサやメモリのアップグレードをするならMacBook Proをやはり待った方がいいかなという印象。

さらに悩むとすれば、キーボードだけではなく、20%広くなったトラックパッドやスピーカーと音量が25%大きくなり、低音も2倍出るようになったステレオスピーカー、リモートワークには欠かせないHD画質対応のFaceTimeなど、MacBook Airは順当進化しているところ。
やはり、エントリーならモデルチェンジした新モデルをこのタイミングで買うという事になるでしょう。グラフィックデザインや動画編集などかなり使い込むような場合は新型13インチか14インチとなるMacBook Proを待ちましょう。
持ち運びを考えるとMacBook Pro16インチまではいらないよねぇ。