さっそくですが先日注文したAmazon KindleのFireタブレット8GBが届きました。Amazonプライムに入会することで定価8,980円から4,000円引き、つまり4,980円で買えるWiFi Tabletとして大きなインパクトをお茶の間に与えたと思います。発売前から予約しても1ヶ月、現在では2〜3ヶ月待ちとなった人気の製品ですが、実際に使ってみたらどうなんでしょうか。さっそく使ってみました。
Kindle fire7正直、こんなに安くていいの? と思えるクオリティ

箱ではなくバッグ形状のいれもので、フックに吊す用の穴が開いています。4,980円ならそのくらいの扱いでもいいのかな。コンビニのiTunes Card、LINE、DMM、モバゲーなどのプリペイドカードととなりあわせで、将来売れそうな感じですね。パッケージされているものも簡素で簡単な説明書、USBケーブル、5Wの充電器のみです。簡素ですが、必要十分でしょう。
大きさ、重さはどうなのか?タブレット比較

左からApple iPad mini 331g、Huawei Mediapad X1 7.0(後継機のX2の端末レビューはこちら) 7インチ 249g、Amazon Fireタブレット8GB 7インチ 313g。大きさは厚みのせいか、思ったよりFIREタブレットがずっしり重く感じます。厚みは手にしっくりくる厚みで厚すぎるというほどではありません。
一番軽く感じるのはHuawei Mediapad X1、SIMフリーの比較的低価格なタブレット端末で完成度の高い端末。これは30,000円程度の端末ですが、Fireタブレットの6倍の価格ですので軽く薄いのは当たり前と思ったほうがいいでしょう。一方、iPad mini4は42,800円〜ということで、iOS的な快適性はありますが、9倍近い価格、比較するほうが間違っています。ということで、5,000円しない端末になにをもとめるのでしょう。動くだけでも奇跡に近い価格です。Amazonプライムに入会が必要ですがとてつもなく安い。
動画端末として総合力は高く活用度大
電源を入れたら、いきなりアップデートからはじまります。こういった機器にはよくあることですね。ゆっくり待ちましょう。充電は75%されて出荷されてきましたから初回設定には十分です。ディスプレイは1024×600 (171ppi)となっていて、通常のPCモニタよりも密度は高いものの最近のスマホには負けていますから、ぱっと見、粗い感じがあるのです。だからといってひどいというものではありませんから、よしとしましょう。だって、4,980円ですよ。
電車で使ってみると端末を左手で支えてみたりすることになりますが、そんなに重くて無理ってことはないです。スマホの小さな画面で見るよりもこの画面の大きさで無られるなら多少重くても苦になりません。できることを考えると圧倒的なコストパフォーマンスで、最高のモバイルビデオプレイヤーです。
車の移動で子供に見せる場合でもマウントしてあげたり、膝の上においてもらえば問題ない重さでしょう。
micro SDでストレージを拡張する

前回も書いていますが本体8GBの端末なので、動画や写真を本体だけで保存するには容量が足りません。128GBまでのMicro SDに対応していますからそちらに保存していくことになります。Amazonあたりで32GB〜64GBのmicroSDを入れることになります。このコストを入れても7,000円程度、あまっているSDなんかでもいいですね。
※追記 Fire OS5.1.4より、Kindle本をSDカードにダウンロードできるようになりました。これにより容量を気にすることなくKindle本を保存できます。
またプライムビデオに関しては、自動ダウンロードの「On Deck」にも対応
自動で気に入りそうな動画をダウンロードしてくれてスタンバイしてくれますが、他のデータの容量が多くなると不要そうな動画から消してくれるので、容量不足を心配せずに動画を持っておける画期的な機能が実装されました。
映画一本、どのくらいの容量になるの?
2時間7分の映画、アシュトンカッチャー主演の「スティーブ・ジョブズ(字幕版)」で試してみました。
- 最高画質 3,814MB 字幕まできれいに表示されます
- 高画質 2,444MB 人肌などはきれい多少字幕がギザギザ
- 標準画質 708MB 人肌はブロックノイズが入る
容量を気にしなければ、最高画質が一番ですが、高画質が容量画質共にバランスがいいですね。

画質とmicro SDへ保存するための設定
設定は、左からせり出すメニューの「設定」の上部、SDダウンロード画質を選択し、画質を3段階から選びます。2番目のメニューの保存先をSDカードにするために、「SDカードにビデオをダウンロードする」をオンにします。
iOSバージョン、Androidバージョンのアマゾンビデオを並行して使っていますが、それぞれ端末にダウンロードできる動画の範囲が違うようです。もちろんKindle Fireが一番範囲が広いのですが、この区分けは何の基準なのかはわかりません。
※オフライン再生はライセンス確認のため、30日に1回は必ずWiFiへつなぎ認証を取る必要があります。ダウンロード後にプライム会員を止めていないかの確認となりますが、継続して会員の人は気にする必要はありません。
ダウンロード保存できるビデオは基本2端末まで合計25本
プライムビデオのダウンロードはFire縛りがありましたが、iPhone6やNexus5など最新端末ではダウンロードが可能になっているようです。さて利用規約を確認してみましょう。
プライム・ビデオのビデオの多くは、Kindle Fire HD (第2世代)、Kindle Fire HDX、Fire HDおよびFire HDXにダウンロードすることができます。ダウンロードが可能な場合、プライム・ビデオの各ビデオの商品詳細ページに表示されています。お客様は、ダウンロード可能なビデオを、同時に2台の端末にダウンロードできます。お客様がすでに2台の端末にビデオをダウンロードしている場合、いずれか一方の端末から削除しない限り、そのビデオを別の端末にダウンロードすることはできません。どの時点においても、お客様のAmazon.co.jpアカウントに関連する端末にダウンロードできるビデオの合計数は25本までとします。プライム・ビデオでダウンロードできない場合も、Amazonビデオで同じタイトルがレンタルまたは購入可能な場合があり、レンタルまたは購入されたビデオは対応端末にダウンロードできます。
2台の端末を事前に決めてどれをダウンロード端末とするか決めたほうがいいですね。2台の端末で合計25本が上限なようです。実際に試してみたところ26本までダウンロードして止まっていたので、厳密かどうかはわかりませんが、25本くらいでとまるようです。ちなみに容量の問題かと思い、映画などを数本削って、ドラマを何本かダウンロードしてみたところ33本まで保存できました。
Kindle fireへのGoogle Playのインストール方法

こちらの記事にも書いているのですが、AndroidベースのKindleのOS、Fire OSは「Google Play」のインストールができます。ググるとたくさん出てくるわけですが、自己責任でインストールが可能です。禁断のインストールとなりますが、人によっては必要なので紹介しておきます。くわしくは、上記検索結果をご覧ください、とともに上記を呼んで内容がわからない場合には触らないほうがよいでしょう。
A)インストールの準備
Fireタブレット、Windowsマシン、USBケーブル+インターネット接続を用意します。
B)Google Play Store インストーラーの圧縮ファイルを落とす
rootjunkysdl.comにアクセスし「Amazon Fire 5 gen」へ移動。Amazon-Fire-5th-Gen-Install-Play-Store.zipをダウンロードします。今回対象となる機種は5世代目ですので5th generationになります。
C)FireタブレットをUSBデバッグモートに変更
「設定」→「端末オプション」→「シリアル番号」を表示 シリアル番号部分を7回タップし→シリアル番号下に「開発者オプション」が表示されるので、この中の「ADBを有効にする」をオンにします。
D)WindowsパソコンとFireタブレットをつなぐ
さきほどダウンロードしたファイルを解凍し、その中のバッチファイル「1-Install-Play-Store.bat」を実行するとインストールが完了します。
Amazon Primeビデオの今後に期待
プライムビデオ独占映像

Amazonプライムの追加サービスとはいえ、動画配信が無料かつ独占番組が観られるというのは相当お得ですね。テラスハウスを観たい場合はNetflixですが、他の特徴がない動画サービスでは競争が厳しくなるでしょう。
Prime独占の番組、Amazon Studioのオリジナル作品は驚くほどよくできています。これらは1シーズン10話構成で、1話30分 高画質で550MB程度の容量になりますから、6GBもあれば1シーズン持ち歩けますね。
交響楽団もの「モーツァルト イン ザ ジャングル」なかなかおもしろく、クオリティも高く2日で観てしまいました。シリコンバレー起業もの「betas/ベータス」もスピード感があっていいし、ファミリーもの「トランスペアレント」もイケてます。
AKB48は独占見放題あり、圧巻の214本(2015年10月)
AKB48は圧倒的なラインナップですね。私は見ないのであまり関係ないのですが、ファンやおこさまには2008年以降の映像が集まっています。AKB48紅白対抗歌合戦など、こんな感じのものが、けっこうありますね。
プライムビデオの対応本数

これはまだこれからだと思いますが、1591本のラインナップです。競合に比べるとちょっと少ない部分もありますが、すごくマイナーな作品などを見たいなどなければ、一定楽しめるレベルかと思います。そもそも1,000本の動画を見ることはほぼ不可能なわけですから、ちょっと空いた時間に観てみようという用途には十分に対応できる内容だと思われます。
端末の価格が安くストレージも増設できる、これいいですね
通勤の電車や子供用動画端末として、おひとつ、いかがでしょう。いずれにしてもこの端末、アマゾンプライム会員を増やすでしょうし、タブレットが普及するきっかけになる可能性が非常に高い端末です。一家に一台あってもおかしくない安さですね。
あわせて、Fire TVも3,980円程度と競合となるChromecast、Apple TVからすると格安となっています。こちらもプライムビデオを存分に楽しむには、あわせてほしいデバイスです。Amazonプライムはこちらから入会可能で、割引の適用の仕方などは以下のページでまとまっています。


