LINE Payが5月20日から29日まで開催されるLINE Payの300億円祭り、LINE Payの友達の紹介で1,000円のLINE Payボーナスがもらえるキャンペーンです。あえて書きますと送金ではなくキャンペーンサイトへの未登録ユーザーの紹介で登録すれば1,000円もらえるという会員増加施策です。
これ、一番言いたいのは、みんな騙されてるんじゃないの?ってこと、マスコミも騒いで取り上げでリテラシー低すぎだなと思ったわ。宣伝に巻き込まれすぎてるぜ、特にテレビ。300億でも500億でもよかったんですよ、インパクトがある祭りの名前だったら、なんでもよかった。だって300億円たぶん行かないもん。
既存LINE Payユーザーにはうれしいすぐにポイントがもらえる企画
キャンペーンページから「無料で1,000円相当を送る」を押すと友達選択画面になり、友達選択ですぐに友達にキャンペーンサイトのメッセージが送信されます。

開いたらもう、1,000円登録が完了です。カンタン! 1,000円相当というのがポイントでこれは、LINE Payで通常のQRコード決済として使えるポイントのようなもので、LINE Payボーナスと呼ばれるものです。銀行口座に引き出しはできない性質のものです。特にコンビニで使うのには問題ありません。

たくさんの友達に一括で送れるのは便利な機能ですが、これLINEは使ってるけど、LINE Pay未登録のユーザーからするとスパムになるのでかなり慎重に送ったほうがいいですよ。
LINE Pay未登録ユーザーにはほぼスパムのキャンペーン


そもそも、ただのキャンペーン告知を送りつけているにすぎない。。そして、面倒な作業を嫌がる人も多いのが事実。これは企業がさせるともっと大変だけど、友達が使ってよーっていってるから入っちゃうというところを、うまく使った企画ですな。
友達にキャンペーンを送ってから気づいたのですが、LINE Pay未登録ユーザーには、1,000円もらえるよっていう、新規登録促進のメッセージが、友達から届くわけで、迷惑なんですよ。
そもそも今の時点でLINE Payを使っていないのは何か理由があるわけで、それを友だちからの紹介で誘わせるという、これは企業の仕掛けるキャンペーン企画なんです。
単純にLINE Payを使っているユーザーは1,000円もらえるバラマキキャンペーンで、わーい!ってやってるけど、未登録ユーザーからしたら、踊らされたユーザーから届くスパムなんです。
しかも新規登録の場合は、本人確認に時間がかかって、すぐに1,000円もらえないという。
未登録ユーザーに、招待を送ってしまったときの踊らされた感はハンパないです。
そもそも300億円=3000万LINE Payユーザーは成り立つのか?
100億円キャンペーンを二回行ったPayPay、一番利用者が多いイメージです。こちらは調査会社のヴァリューズ調べによると2月時点のアプリインストール数が700万くらいです。キャンペーン前は100万なかったのですごい勢いで伸びたのがわかります。
一方、MMSPD総研、ICT総研の調査から考えると、(アプリインストール数ではなく)アプリの利用率は、トップが「楽天ペイ」9.4%、次いで「PayPay」8.1%、「LINE Pay」7.9%で、PayPayやLINE Payは楽天ペイに及びません。
そしてICT総研がPayPayキャンペーン前の2019年1月に出したレポートではQRコード決済利用者数予測からすると2019年度は960万人です。

利用者数なので実際にはインストール済みの人が3倍くらいの3,000万人くらいいないとならないと思うんですね。
LINE Payの今回のキャンペーン、300億円を1週間でバラマキます。1,000円なので3,000万ユーザーに行き渡る計算です。3,000万LINE Payユーザーいたらすごいですよね? 一気にPayPayと形成逆転。
ただの新規ユーザー獲得施策にユーザーを巻き込むな
LINE Payの既存ユーザーがPayPayより低めで600万人いたとしてもいき渡るのは400万人だとして、残り2,400万人入れられますか? 入れられないと思いますね。早期にキャンペーン終了する可能性があるとか言ってましたが、そもそも達成しないと思うし、300億円というのはただの宣伝用キャッチコピーだってわかりますよね。
PayPayでも700万ダウンロードですよ? LINE PayはLINEを使っていればそのまま使えるので導入ハードルは低いですが7,000万ユーザーのどれだけの人が誘導できるでしょうか? 300億使い切ったら企画大成功!です。
ちなみにPayPayなど各QRコード決済サービスがユーザー獲得に血眼ですが、新規登録の獲得単価はどのくらいが妥当なんですかね? 1ユーザーあたり広告費平均3,000円くらいで入ってもらえれば、いいんじゃないですかね?
となると今回のキャンペーンはすでにLINE Payを使っているユーザーにバラマキつつ、企業からの案内ではなく、他の使っていないユーザーへ使っている友達がわざわざ紹介してくれるという機能で成約率を通常より上げつつ、1,000円をインセンティブに新規ユーザーを獲得する企画です。
PayPayの100億円キャンペーンよりも、新規ユーザー獲得にこだわる。しかもネーミングは300億でインパクトがある、テレビに取り上げられやすい、でも300億円は使わないかもしれないという仕組みです。
既存ユーザーには未登録のユーザー紹介料として1,000円しかあげないって、企画なんですよ。だから、みんな踊らされてる。300億がすごいとかいったって、宣伝に巻き込まれているだけなんです。
紹介したら1,000円あげるってキャンペーンを上手いこと言って300億円!というお金の金額のすごさで違うことのように見せて、さぞ新しいことのように見繕いましたが、よくあるいつものことです。騙されましたな。みなさん。
LINE Pay既存ユーザーのみなさんは、送り合いましょう。新規のユーザーには確認してから送ったほうがいいです。完全に迷惑ですからね。
参考サイト
ICT総研2019年 モバイルキャッシュレス決済の市場動向調査