前回紹介したRyzeTech Telloの飛行をいよいよしていきます。この小型おもちゃドローンは、DJIのビジョンポジショニングシステムを搭載し、GPS搭載なしに安定したホバリングを実現できるドローン入門に最適なトイドローンです。まさかこんなに楽しいとは! おじさんになっても日頃のワクワクをなくしてはいけませんよ。
RizeTech Telloの初期設定、紹介記事の続きです。
DJI Ryze Tech Tello(テロー/テッロ)のおさらい


Ryze Tech Telloとはどんな製品なのか、前回のおさらいを簡単にしておきます。
このドローンの特徴はなんといっても200g以下 80gの機体でしょう。通常のドローンでは規制される航空法の対象外となるドローンで、これにより通常DID(Densely Inhabited District)=人口集中地区では私有地も含め飛行を禁止されていますが、航空法規制外のトイドローンのため、DIDでも飛行が可能となっています。DIDの自宅庭でも公園でも飛ばせます。
RyzeTech Telloの特徴をまとめると以下になります。
- 航空法規制対象外の200g未満の機体 80g
- 最大飛行距離100m 最大飛行時間13分
- 500万画素静止画 720pHD動画
- アプリを使って飛ばすからプロポ不要
- スマートフォンVRセットに対応
ぼくのようなドローン初心者が、まずはじめてみよう、さわってみようと思ったときにまずはじめに使ってみるドローンとしては、とてもいいですね。
初期設定などは前回記事をご覧いただくとして、早速離陸です。
Telloの飛行はとても簡単! 初心者でも楽しく飛ばせる!

アプリの離陸ボタンを押し周囲の安全を確認して、いよいよ離陸。
ヘリが飛び立つとき、着陸時に草むらが風でなびくような小さな風が発生し離陸します。音は蚊が飛んでいるような音がもう少し高速かつ音量大きめで聞こえる感じでしょうか。映画『Ready Player One』の2045年だというのにうるさいドローンの飛行音がかなり高い感じです。
高機能ドローンも音が多少大きくなりますが同じようなイメージで間違いありません。
室内で操作する場合には、プロペラガードを装着すべきでしょう。かなり高回転でプロペラが回っているため、室内でも安定はしますが万が一を考えるとガードはあったほうがいいですね。広い場所、人が付近にいない場合にはガードは不要です。
Telloはかなりホバリングが安定している
何もしなくても静止していられます。多少風があると本体が軽いため、風に流されますので風が強い日の屋外飛行は避けたほうが安全です。また室内でもエアコン直下などは多少影響があります。
対象年齢が15歳以上と書いてありますが、保護者同伴で10歳くらいになれば飛ばせると思います。飛ばしたときの「責任」を考えると保護者が同伴したりする必要がある前提で。大人も含め、今の時代、ドローンを安全に飛ばせた経験や飛ばせるスキルは持っておいてもいいかなと感じます。

おおよそ10mまで上昇できるんですが、結構高い。そして機体が小さいから、よく見ていないと見失います。もしも見失った場合には、羽の音が聞こえる方向をよく見てみましょう。思った以上に小さくさらに紛れ混んでいますが見つけられるはずです。
バッテリーがなくなりそうになれば、アラートがTelloスマホアプリに表示され着陸を促されます。無視して飛ぶことも可能ですが、地上50cm程度の高さまで高度が落ちます。この状態で続けているとノーコントロールになったりしますので、素直に着陸させましょう。下降を押し続けるか、着陸ボタンを押します。
最大飛行距離は100mとなっていますが、目視可能な範囲で飛ばすのがおすすめで、これだと25mがいいところかと思われます。WiFiがロストすると着陸することになっていますが、目に見える範囲で操作する必要があります。
Telloの緊急停止機能とフライトモード
万が一、壁や木などにぶつかった場合緊急停止
これは結構よくできていて、しっかりモーターが止まり地面に落ちます。落下しても本体が破損するようなことにはならないので、あまり神経質にならなくてもいいとは思いますが、部屋の壁に当たったり、公園の木に当たるのは、操縦が下手ということですから、接触しないように安全に飛ばしましょう。
何かにぶつかるような場所ではプロペラガードはつけておくべきでしょう。映画のヘリが倒れてきてプロペラで、、、みたいなおきまりのシーンを再現してはなりません。
Tello 多彩なフライトモード
おまけ的機能ですが、できることを知るためにもいろいろ試してみましょう。

フライトモードはあらかじめセットされた動きを行うモードで、投げると飛びはじめたり、8Dフリップはアクロバティックに宙返りを行うモード、EZショット機能として、上昇しながら引いて撮影するモードなどプリセットの機能を呼び出せます。
フリップなんかは使う必要があるのか謎の可能ですが、楽しければいいってことかな。どんなプロペラ制御で反転するのかは知っておきたいですね。プロペラの片側を反対回しにして反転するのでしょうか。
Telloとゲームコントローラーとの接続 VRモード
まだこれはうまくいっていません。


PS4のコントローラーもBluetooth接続なので利用できるはずなのですが、ぼくのiPhone Xではうまく接続できていません。iOSは接続できないなかな。
AndroidはPS4のコントローラーと接続できました。
PS4コントローラーのペアリングモードはPSボタン、電源ボタンとシェア/SHEREボタンを同時に長押すことで起動します。点滅が早くなり白のランプがフラッシュするようになればペアリングモードとなっている状態です。
Android端末との接続はうまくいったのですが、VR機能と連携がうまくいっていないので、これは継続してレポートしていきます。
FPV/一人称視点でドローン操作が、この価格帯でできるとなるとかなりすごいですよね。DJIゴーグルなんかを買い出すとかなり高いです。
DJI公式オンラインショップでもGameSir T1コントローラーを購入可能です。Bluetooth接続からのWiFiアプリ、Tello本体接続となるため、遅延などないのか気になるところです。
RyzeTech Telloの動画、静止画画質とまとめ
のちほど静止画、動画サンプルを追加します。

Telloはこの低価格にして、飛行安定性が非常に高く、ぼくのようなドローン初心者でも安心して飛ばすことのできるトイドローンです。基本的には上位機種となるDJIのドローンと操作方法の基本は同じですから、Telloの飛行の練習をしておけば、Mavic Pro、Mavic Air、Sparkといった最近の一般向けドローンも操縦に戸惑いはないと思います。
まったくドローンをさわったことのない人にとっての入門機としてばっちりでしょう。また、すでにドローンを飛ばしているけれど、普段人口密集地(DID)に住んでいて、容易に飛ばせない方には、手軽な練習機として重宝するのではないでしょうか。
純粋に飛行を楽しむドローンとしてすばらしいと感じます。これは、みなさんにオススメできます。
少し気になった点を書いておきます。まずカメラで撮られる静止画は少し暗めですが、トイドローンとしては十分だとともいます。500万画素ですので、最近のiPhoneのようなものを想像するとがっかりしてしまいますが、普段ありえないようなアングル、高さからの撮影ができるというのは非常に魅力的です。ドローンからの集合写真も撮れますね。
一方、動画はおまけで考えておくべきでしょう。HD 720pで、きれいには写ります。ただし、WiFi経由でスマホアプリにデータが送られ、アプリ内に保存されるため、電波が弱いとコマ落ちしたり、ブロックノイズが入るため、近距離での撮影向きです。
カメラは最初は録画しながら使ったりしますが、このTelloについてはシンプルにドローン飛行を近所の公園でも楽しめる、ここに価値があるのだと思います。カメラも付いていてよかったですけど、なくても楽しめるすばらしいできばえです。
あ、人口密集地区でも飛ばせるので、戸建住宅の屋根なチェックなんかにも使えるかもしれませんね。
後で確認したいなと思ったのは、ビジョンポジショニングシステムで地面との距離を測って、高度10mを保っているかです。
もしそうだとすると、崖から飛び立ち崖を撮影したり、三階の屋上から飛び立ち、道や庭に出たときにいきなり高度が低くなってしまうと最悪な場合、機体を回収できなくなってしまいますから。これは今度確認しておきます。
いや、でもこんなにワクワクするおもちゃは久しぶりです。とてもいいですよ。ドローン食わず嫌いだった方、興味があるけど手が出せなかった方にぜひ試してもらいたいRyzeTech Telloの紹介でした。
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