ブラックフライデーで安いですよ。EarFun Free 2Sは最近元気のよいEarFun(イヤーファン)の低価格完全ワイヤレスイヤホンです。この機種はノイズキャンセリング機能はついていませんが、そのかわりに低価格を実現しています。EarFunが出たころからBlackHouseでは紹介していますが、すでにFreeシリーズは100万台も売れた大人気機種となっています。
今回はノイズキャンセリングがない、遅延が少ないという点についてしっかりと確認していきたいと思います。製品レビューのため、EarFunさまよりサンプルを提供いただいています。
EarFun Free 2Sの主な特徴
まず、最初に書いておきたいのはこの製品は格安商品でありApple AirPods Pro(販売価格:39,800円)の1/8程度の値段である点です。よくよく考えるとAppleを盲信し5,000円以下でも十分満足がいく製品があったら、これを7回買ってもApple製品を買うまでの価格に至りません。家族で全員分の完全ワイヤレスイヤホンを買うことができるかもしれません。
なので本製品の特徴は、非常に低価格な5,000円以下という低価格で、完全ワイヤレスイヤホン×高音質×低遅延というのがポイントであり、高級機と比べるのはちょっとちがうということです。それでもアプリに対応しイコライザーがいじれたり、なんと音量アップダウンにまで対応しているのです。AirPods Proはわざわざボリュームアップダウンをいまさらやっとできたかのように出してきましたが、、、。ノイズキャンセリングがなくてもよければ圧倒的なコスパであることはスペック上からわかってきます。果たして聴いてどうかは後ほど解説します。
この価格帯においてVGP金賞を受賞しています。この価格帯とは低価格帯のことで、かなり細分化されているので全体の中で金賞ということではありませんが、映えある賞であることは間違いありません。音質にこだわる7mm径ウール複合振動板とQualcomm aptXオーディオ技術採用、またiPhoneの方が気になる高音質コーデックAACに対応となっています。cVcテクノロジーは8.0ですが、これはマイク通話をする場合のノイズキャンセリングで音楽を聴くためのノイズキャンセリングではありません。アクティブノイズキャンセリング(ANC)がほしい方は別の機種を試す必要があります。
本機は今や当然ですが左右別々に接続されるので、右耳だけ、左耳だけ、片耳だけ使った後に両耳、両耳から片耳など音の途切れもなく使え片耳テレビ会議などにも便利です。この機能のことをTrueWireless Mirroringテクノロジーというようです。片耳でも両耳でも接続が飛躍的に安定し、音楽を途切れることなく楽しめるというものです。
Bluetooth5.2+Qualcomm aptXオーディオ技術を採用で接続がより安定、より低電力消費。ハンズフリー通話ではcVc 8.0ノイズキャンセリング機能を搭載したマイクがクリアな音声通話を実現、専用設計の7mmダイナミックドライバーユニット搭載、とAAC対応で高音質化。かなりてんこ盛りですね。
スマートフォンアプリは「EarFun Audio」でiOS/Androidに対応しており、イコライジングやタッチ操作の機能カスタマイズなどが行えます。
EarFun Free 2Sの実機レビュー
それでは開封していきます。パッケージングは今流行りの極小のものではなくしっかりとした化粧箱に入っているタイプですが、個人的にはこの方が買った感があって好きです。中身はイヤーピース(XS/S/M/L)、充電ケース本体、EarFun Free 2S Bluetoothイヤホン本体、日本語取扱説明書、USB充電ケーブルが入っています。
よくある中国製品は本体が安そうな白いうすいビニール袋に入っていますがEarFunはフィルムに包まれておりすてきです。最近はクリーニング綿棒や説明がわざわざ入っていますね。AirPods Proもノイズキャンセリングが効かなくなったりしますからクリーニングは重要です。
ケースは至って普通な仕上げですが、USB-C充電とケース自体がワイヤレス充電に対応しています。この価格で充電ケースがワイヤレス充電に対応、すごい安さでびっくりします。再生時間は最大30時間です。ケースのバッテリー容量は400mAhので充電回数が説明書には書いてありませんが、10分の充電で、2時間音楽再生ができるので、単体で6時間程度使え、5回充電ができるようなイメージで考えていて問題ないかと思います。使用環境によるとのことで絵公表していないようです。
低遅延モードをオンにすると、イヤホンの遅延は最短60ms(0.06秒)、通常でも80msらしいので、遅延は感じづらくよくゲームでのずれや、動画視聴時の遅れが気になる方には効果があると感じられました。この製品の良い点の一つが低遅延であることですね。わざわざ謳っているだけのことはあります。
音質はフラットでバランスがよいと感じられます。素直でよい。心地よく切れ味もある。
イヤーチップは2種類あり灰色軸、赤色軸のものがあり耳のフィットはもちろんですが、赤のほうがやや高音が強めです。透明感があり明瞭。かなり解像度高くきれいに聴けます。イコライザーで低音を強めにしてあげればしっかりと鳴らしてくれます。この価格でこの音質は満足度が非常に高いです。大満足といっていいですね。
耳へのフィットはコンパクトなので、ワイヤレスなのにケーブルの名残のあるAirPodsなどに比べると圧倒的にスマートです。小さくて軽い。片耳わずか4.7gの超軽量設計なのでつけていることを忘れてしまうくらいです。音楽を再生していない場合は外の音が多少聞こえる耳栓という感じの感覚でしょうか。フィット感はかなりよいと感じます。
操作方法についてですが、1度押しが音量調節になっていて、2回が再生開始/停止、3回が曲送り、曲戻しです。音量調整があるので、それぞれよくある操作の一回増しになります。少し慣れが必要かもしれませんが、音量調整がこの価格でできるなんて最高ですよ。
AirPods Proにはやっとボリュームのアップダウンが最近ついたわけですからね。逆にAppleが遅れていましたね。
EarFun ワイヤレスイヤホンの比較すると?
EarFunのワイヤレスイヤホンを今まで複数レビューしています。各種特徴をまとめていますのでご覧ください。BlackHouseのおすすめは、今だったらこのEarFun Free 2Sか、EarFun Air Pro 2を買いたいですね。
違いはアクティブノイズキャンセリングがあるか、低遅延モードがあるかで一長一短ですが目的を考えて、これだ!と価格が安いものでも満足できるものを買うのはいいことだと思います。もちろん、2万〜3万円の高級機を買えるのであればそれに越したことはありませんが、予算が限られているならこれらはとても魅力的な選択肢になるでしょう。
EarFun Free 2S VGP 2023 金賞
cVc 8.0 マイクノイズキャンセリング(クリア通話) これはいわゆるノイキャンではなくつ上野ノイズキャンセリング、コーデック:SBC / AAC / aptX 、7mm 複合振動板 、IPX7、低遅延モード60ms、セールの場合5,000円以下
EarFun Free Pro 2 VGP2022金賞
ANC、コーデック:SBC / AAC、6mm 複合振動板、IIPX5、低遅延モード80ms、セールの場合6,000円程度

EarFun Air S VGP2022金賞
ANC+ cVc8.0 マイクノイズキャンセリングこれはいわゆるノイキャンではなくつ上野ノイズキャンセリング、コーデック:SBC / AAC / aptX、10mm径ウール複合素材振動板、IPX5、低遅延モード60ms、マルチポイント接続に対応、セールの場合5,000円台

EarFun Air Pro 2 VGP2022賞
ANC、コーデック:SBC / AAC、10mm 複合振動板、IIPX5、低遅延モードなし、セールの場合6,000円程度

EarFun Free 2Sは低価格高音質を求める人におすすめ
全体にEarFun Free 2Sは音質、性能、価格どれをとってもおすすめできます。唯一ノイズキャンセリングが付いていない部分をどうとらえるかなのですが、そもそも今まではノイズキャンセリングはなかったのです。
イヤーチップはがしっかりと耳にフィットしているものであれば、外音についてそれほど気になるものでしょうか。むしろ聞こえない方が問題だったりする場合もあるくらいなので、これは用途とイヤホンに何を求めるのかによって決めるべき問題であり、すべてまとめてノイズキャンセリングがついていないことが悪であるというのは間違いでしょう。
というわけで、これおすすめ度は星5つです。だって、このイヤホン8個買ってやっとAirPods Pro第2世代が買える分だけお金を散財したってことですからね。8個も買うなんてあり得ない訳でいかにAppleのブランドにお金を払っているかということがわかったと同時に一つの価値観で判断すべきではないということです。Apple製品を例にとりましたが、他のものと比べてもいいかもしれませんね。EarFun Free 2S、かなり気に入りました。