EarFun Air S(イヤーファンエアーエス)はEarFunの最新のノイズキャンセリング機能付きBluetoothワイヤレスイヤホンです。前回は、EarFun Free Proを紹介していますが音質はどうでしょうか。あのロゴマークで有名な国内最大級のオーディオビジュアルアワード「VGP 2022」Bluetooth完全ワイヤレスイヤホン/ノイズキャンセリング(6.5千円以上8千円未満)を「受賞」しています。EarFunのFree Proは「金賞」を受賞していますが、どちらがよいでしょうか。なおレビューにあたり、EarFunさんより製品の提供をいただいています。
EarFun Air Sの購入ポイント マルチポイント接続対応の高コスパイヤホン
この製品はなんと言ってもマルチポイント接続対応とノイズキャンセリング機能がついていることでしょうか。ノイズキャンセリング機能はもはや当たり前の装備となりつつありますが、5,000円台で複数台のデバイスと繋げられるマルチポイント接続対応は奇跡でしょう。というか、こんな物価高の時代になぜこれほどまでに安いのか、今やハワイで丸亀製麺を食べると2,000円もする時代にこんなに安くていいのかという内容です。
今回は「EarFun Audio」アプリに対応しています。音質を自分好みに調整できる、ノイズキャンセリングのオンオフができるなどアプリによる調整ができるようになりました。Spotify側でイコライザー調整するとYouTubeでは聞かないなど再生アプリに依存するよりも便利ですね。
マルチポイント接続にも対応。この価格で対応しているのはすごいです! これは現在パソコンやスマホでお仕事をしている方には必須の機能でしょう。スマートフォンとパソコン、スマートフォンとタブレットなど、並行して使うことが多いデバイス間で、1台のEarFun Air Sを切り替えて利用できる機能です。片方で使っていてももう一方で、音楽を再生したり、テレカンを始めれば自動で接続先が自動で切り替わります。※切り替わられる側の再生を停止したほうが確実に切り替わります。
あとはノイズキャンセリングですね。ノイズキャンセリングは5,000円でこんなに効くのくらい効いてます。このあと詳しく見ていきましょう。
iPhoneでも十分に良い音が体感できるEarFun Air S
さっそく開封していきます。EarFun Air S Bluetoothイヤホン本体とイヤーピース(XS/S/M/L)が4つ、Mが最初から装着されていまして、3つの予備のイヤーピースが付きます。以前はSMLの3ピースが標準だったかと思いますが、最近は耳の穴の小さい人のためにXSがついているような感じになりましたね。ワイヤレス充電にも対応する充電ケース、日本語取扱説明書、USB-C充電ケーブルが付属します。EarFun Audioアプリはダウンロードしてください。
ノイズキャンセリングの効果を保つためのクリーニングについての説明と綿棒がついています。以前にAirPods Proのノイズキャンセルが機能しない場合の記事を書いていますが、ノイズキャンセルには物理的な耳アカ対策が必須ですね。このあたりクリーニング棒がついてくるのは良心的です。
全体にかっこいい仕上がりです、グレーのアクセントカラーはAnkerのLiberty Air 2に近いイメージで落ち着いていて交換が持てます。充電ケースは表面中面ともにつや消しで、表面がつや消し、中はグロスといったような色分けはなくシンプルです。
充電ケースも最近ではワイヤレス充電に対応するものが多くなっており、EarFun Air Sも当然に対応しています。いちいちケーブルをつながなくて良いので便利です。Qi規格対応のワイヤレス充電器が利用できます。
急速充電は10分の充電で約2時間の音楽再生が可能ですので、電池切れ間近でも急いで充電すれば通勤時間レベルであれば問題なく充電が持つので電池切れの心配は少ないでしょう。総再生可能時間は30時間で、イヤホン単体で6時間再生で充電ケースからの充電が4回分24時間再生との合計時間です。
EarFun Air Sの音質は価格に対して良好
音質はスタジオサウンドを謳っていますが過剰な期待はせず、まずは聴いてみましょう。
10mm径ウール複合素材振動板というちょっと聞き慣れない素材を使っていますが、EarFunの音へのこだわりでしょう。10mmドライバー搭載でSONYのWF-1000XM4やAirPods Proが6mmであることを考えると、ワイヤレスイヤホンとして10mmドライバーはかなりの大口径となっています。大口径であると低音は出やすく高音は出しづらくなるのが一般ですが、果たしてどうでしょう。
実際に聞いてみると非常に低音の出がよく、ドンシャリ系という部類に入るかと思いますが、低音は比較的キレがあり、中音はまずまず、高音のでは控えめです。アプリのイコライザーがあるので好みに調整をしてみてください。音質には好みがあると思いますが、こちらのイヤホンはポップスやテクノ、ハウス、EDMをよく聴く方には満足が行く音作りになっているかと思います。
AACには対応しておらずaptX対応ですので、iPhoneよりもAndroidで音の高解像度化を感じられるかもしれませんが、iPhoneでも特に問題になるような音質ではありませんでした、むしろ好印象でした。
EarFun Air Sのノイズキャンセリング機能について
ノイズキャンセリング機能は、ノイズキャンセリング、アンビエントと切り替えが可能です。タッチボタンでも可能ですし、EarFun Audioアプリからの切り替えも可能です。おそらくアプリからというよりは耳元のイヤホンを触って変えたほうが便利ですし早いですね。
ノイズキャンセリングは最大30dBの騒音低減能力となっており、これについては評価、評判が別れているようです。-40dbのノイズキャンセリングを誇るPaMu Quietなども出ていますが、静寂さを求めるレベルは人それぞれなので私は-30dbくらいで十分に電車の走行音などは低減されるので十分かと思います。
まったく聞かないと言ったような評価がアマゾンに書いてありますが、ウソだと思います。よほどのうるさい環境に生活されているか、外音によほど敏感な方なのかと思いますが、これもひとそれぞれの感じ方の問題でしょう。
耳へのフィット感ですが、イヤピース側で支える形となるためそれほど強力なフィット感はなさそうです。抜けることはありませんが、耳に挿入してから下側に少し回すことでよりフィット感が高まりますので、忘れずに確実に回してフィットさせるのがいいですね。
CVC8.0ノイズキャンセリングは、通話中の雑音や周囲のノイズを抑制するきのうです。さまざまな音声通話が可能なイヤホンに採用されていますが、ざわざわした環境でも相手の声も聞き取りやすい機能です。この機能はアップデートが繰り返されており、もう8.0ですが、オンオフができる機能ではないため、通話に支障がない、クリアに音声のやり取りができるということが達成されているので問題ないでしょう。
360度の音を集める全指向性マイク4基を搭載(左右イヤホンに各2基)となっていますので、テレカンなどに利用するには必要十分な性能です。
Bluetooth 5.2の搭載でより高速で安定した接続を実現しているのもポイントですが、従来でも問題ないのですが、5.2となりBluetooth到達距離は15mになっていますので、近くで利用する分にはより安定して接続できると考えて良いでしょう。15m離れても特に切れるようなことはなく、安定して接続可能でした。
全体に価格に対して非常に良くできており、十分な満足考えられると思います。ブランドとしてはまだ駆け出したばかりですが、品質的には十分に有名メーカーとも戦える品質であると考えます。
EarFun Air S購入に際して気になる点
低遅延モードが付いていますが、それほど違いはわからなかったです。YouTubeなどでも遅延することが分かる場合には使うべき機能ですがおまけ程度に考えておいてよいかと思います。
本体側面のタッチパネルで再生、一時停止や破局の贈り戻しをするのですが、若干反応が遅く感じられます。動作には問題ないのですが、少しだけぼくは気になりました。静電容量式タッチセンサーのため、押し込むわけではないので耳に圧迫感や刺激はありません。その変わりご操作を防ぐためか少し反応が悪いようにも思います。
こういったちょっとした気になるところはありますが、5,000円台で購入できるワイヤレスイヤホンで、ノイズキャンセリング、マルチポイント接続対応、アプリ対応とてんこもりの内容です。
低価格でコストパフォーマンスに優れたイヤホンを探しているならば、EarFun Air Sは候補としておすすめです!