佐久にこんなところがあったのか。そばがおいしいと評判の職人館にいくときに位置情報アプリFOURSQUAREでオススメに出てきたYUSHI CAFE、雰囲気も良さそうだったので、大満足だったそばのお昼の後立ち寄った。
ド田舎にあるオシャレ古民家カフェ
あえていいますが「ド」がつくほどド田舎です。長野県佐久市といっても、もともとは望月町という町。 2005年に佐久市の一部となった佐久の西側の地区です。 中山道の宿場町として発展してきました。そんな望月は歴史ある建物が多く、古民家や昭和の風合いが残る飲食店が多く存在します。
かなり年季の入った古民家。看板へ控えめに書かれた屋号がセンスを感じます。入り口はちょうど陶芸用の窯を造っているところでした。
古民家を再生したYUSHI CAFEは居心地のよいカフェ。古民家カフェというと、いろいろ最近多いですが、ここは非常に完成度が高いです。なつかしいだけではなく地元の人も集まり、コミュニティーとして機能しているようです。
コーヒーはもちろんスコーンがすばらしい
中に入ると正面から左側がカウンターで、右に縁側スペース、居間がつづきます。横広の店舗は思いのほか広く外からの光が入ります。古民家というとなんとなく暗いイメージが強いのですが、ほどよい照明の加減がゆったりとした空間を作っています。
天保堂というのは、オーナーのおじいちゃんがやっていた骨董品屋の屋号だそうで、それを引き継いで自家焙煎ブレンドの名前にしています。店舗脇にある焙煎室の片隅が骨董品屋さんも兼ねていて数は少ないですが家具や食器などの骨董を扱っています。骨董のお値段はリーズナブルでした。
ケーキとスコーンとコーヒーのセットをオーダー、980円。単品でスコーン、チーズケーキをわけてたのむこともできます。本日のケーキはレアチーズケーキ、あますぎず上品、しっとり具合がちょうどいいです。スコーンは自家製で、天保堂スコーンという名前が付いています。地粉ユメセイキで外はサクサクで中はもちっとかなりおいしく焼きあがっています。生クリームと自家製ジャムををつけていただきます。
アイスコーヒーは普通ブラックが出てきますがYUSHI CAFEは違います。すでにミルクとガムシロップが「程よく」入っている。変わった仕様です。飲んでいくうちに混ざっていくので味が変わっていきます。この味の変化を楽しんでもらいたいから、あえてストローをつけていないというこだわりようです。
飲んでみるとなるほどほどよいミルクとシロップの割合です。甘くもなく、苦くもなく冷たいアイスコーヒーがやさしく口の中に広がっていきます。後味もいいですね。
こんなお店が近所にあったら、毎日でも通いたいお店でした。豆は200gで760円、自家焙煎の店にしては割安で、酸味の抑えられた36珈琲を購入してみました。
カウンターではオーナーとお客さんの会話がはずんでいて楽しげな雰囲気。コーヒーはすべてハンドドリップで淹れられ、シゴトも丁寧。カップは湯で温められオーダーを待っています。気持ちのよい接客に、古民家のやさしい雰囲気が付け加えられ、のんびりゆったりとした時間が提供されるいいお店です。
良心的な価格と手作りのほどよい関係
YOSHI CAFEのメニューは場所柄を考えるとちょっと高いのかもしれないが、おしゃれカフェというくくりでいうと良心的な価格設定だと思う。天保堂珈琲350円、浅煎りでフルーティー、酸味あるブレンド、36珈琲(さんろくこーひー)400円、深煎りなので香りとコクのブレンド、ともにおかわりは200円。アイスコーヒーは450円。ストレートは黒板で案内していて450〜500円となっています。
毎週木曜日はSun’s Burger/サンズバーガーの移動販売車がやってきます。お店からオーダーできて駐車場に停まったキッチンカーから、できたてのバーガーを運んで来てもらえます。お値段500円〜。
Sun’s Burgerの移動販売車。ちょうどテレビの取材が来ていたようでした。喫煙スペースも囲炉裏がありオシャレ。全体の調度品のチョイスにセンスを感じます。
地元の特産物も扱われ、横のつながりを感じられるお店です。ド田舎ではありますが、軽井沢・佐久に訪れた際には少し足を伸ばし望月へ訪れたいと思ういい店を発見しました。また近いうちに再訪したいと思います。職人館とのセットでもいいと思います。
YUSHI CAFEの詳細情報
YUSHI CAFE (ユーシカフェ)
長野県佐久市協和2379
0267-53-1043
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