毎回新しいiPhoneが出るたびに話題になるSIM FREE端末問題。SIMフリーの方がお得だというメディアはたくさんあるけどほんとかな? 果たして本当に格安SIMがお得なのかシミュレーションしてみました。ちゃんと自分で調べて納得したいというのがこの記事です。
結論、単独で見るのと総合的に見るので大きな差が出る
結論から言うと、SIMフリーは単独はでみたら最も安い。でも、家の回線もあわせるとau、SoftBankとの組み合わせがお得。家族でiPhoneが複数回線ならSoftBankが有利です。また、固定回線をセットにしないとiPhoneユーザーは損をすることがわかりました。
単独回線の場合と家族で使う場合の2パターンでシミュレーションしてみました。
いわゆる格安スマホでは、こういう話題にならないのです。すごく格安のスマホだった場合はこういうふうになります。→PCデポ O’ZZIO PHONE 最初から格安スマホは通話SIM自体も、端末自体も安いのでiPhoneと比べてどうか?という勝負にならない安さです。これは、ハイエンドスマホであるiPhone特有の問題だと割りきって考える必要があります。端末価格がすでにMacbook Airと同等もしくはそれより高い時点で、格安スマホと比べて高い安いというのが間違えの元です。
ここで冷静になって考えたいのが、キャリア回線だけでインターネット回線は間に合っていますか?ということです。モバイル回線に通信容量制限があるので、一人暮らしならWiFiルーターが必要だし、YouTubeとか動画が好きなら光回線があるうちもあるかもしれません。家族だったら家の回線ありませんか? そういった携帯回線以外の家庭回線のことを差し置いて考えることは難しいのではないでしょうか。
家計全体で見たとき、自分の端末だけ安ければいいとはならないですよね。家庭全体で総合的に見ないと見間違えますよ。
単独ではどうなるのか 機種変更 6S、6S Plus全パターン
基本的にすでにみなさんiPhoneをもっているでしょうという前提で話を進めます。ソフトバンク、auは電話かけ放題プラン2,700円/月の定額プランのライト版、1,700円/月のプランを追加投入してきました(1通話5分以内が無料で、それ以上は20円/30秒となります)。docomoは記事を書いている時点では2,700円プランしかありません。新規/MNPでも月に-540円とかなので上記の表があれば応用ができると思います。
どのパターンでもSIMフリーが格安になります。差分はどのパターンでも38,000円程度です。2年で38,000円ですから月でならすと月々1,600円程度の違いです。うまいタイミングで乗り換えられればいいのですが、これを安いと見るか高いと見るかは、ひとそれぞれです。
差額の1,600円の理由は私の経験では以下になります。
① docomo LTE回線そのものの速さは出ません。せいぜいLTEでも10〜15Mbps出るかでないかくらいで速度制限がありそうです。(私見です)
② SIMフリーがゆえに近所にショップがある安心感はなくなります。iPhoneな時点でキャリアのショップなんて関係ないのですが。
③ 分割しないで買うんですか? iPhoneを金利なしで分割してくれるのは大手キャリアです。
計算条件 すべて税込価格。5GBのデータ量で、格安SIMはDMM mobileの5GB SMS付きプラン、通話は月に2分30秒の電話を7回した場合としました。12ヶ月は参考値ですが、当初12ヶ月は機種代サポートあり、残りの12ヶ月は機種代サポートなしで全額払い、途中解約費用を入れてかかるコスト合計です。SIMフリー+データのみについても参考で出しましたが、電話なしってあり得ます? iPhoneでは現実的ではなさそうです。
自宅のネット回線があったら? 家族は? 総額がヤバすぎる
家庭の回線を入れた総額で考えたらどうなるのか、そしてお父さん、お母さん、子ども、じいちゃん、ばあちゃんなんかいたらどうなるの? というのが以下のシミュレーションになります。
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これ、もう吐き気がする金額感です。単独回線+光回線で2年間で30万円も払うことになっているのをみなさん知っていましたか。そして、家族回線が2、3と増えるごとに、iPhoneなんてもっていたらとんでもない料金になるんですね。5回線持ってたら100万円超えてきますよ。安倍首相の「携帯電話代金引き下げろ」発言もそりゃそうだとなるわけですよ。
結論、SoftBankが安値となる可能性が高い。au、SoftBankがほぼSIMフリー端末を集めた場合と同じくらいの金額感になる。理由は契約回線数が多くなると、その分光回線料金から定額を割り引くサービスがあるから。これは光の固定回線をひかせて、解約しづらくさせて顧客囲い込みをねらう面と、複数回線でiPhoneを利用する場合にSIMフリー版への乗り換えメリットを金額面で減じる面の2面があると思います。
計算条件 光回線はdocomo、au以外は、世界最速インターネットのNURO光としました。au、SoftBankは光回線とセットでお得になる、auスマートバリュー、スマート値引きを組み合わせています。docomoは複数回線とひかりの値引きはひかりセット用の光シェアパックを適用、各回線に5GB割り当てるプランを選択、5回線の場合のみ20GBプランを選択した。※NUROひかりは単独回線の場合でもスマート値引き条件のひかり電話 540円/月が入っています。必要に応じて減額してください。
結論、自宅回線持ちはそのままキャリア契約でよい
複数回線持っていて、自宅でネットを使っているなら、わざわざSIMフリーiPhoneにする必要はない。という結論と、そもそもiPhoneを家族全員で使い続けるのかというソモソモ論。こんなモンスターを使っていては、家計の維持が大変ですよ。さっさとやめてしまうというのもありな話です。でもiPhone好きはきっと買い続けるのでしょうけれど。
iPhoneを使いたい=固定回線との連携で割引セットにしないと損になるのです。
ちなみに、SIMフリーにして先ほどは月に700円分通話するという設定でしたが、まったくしない場合は以下の装丁になります。6,331円です。半分以上iPhone6S代です。16GBでこれですからね。
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安いのは安いんですが、電話を一切かけないっていう生活は、安いには安いですが非現実的かもしれませんね。
今回は家庭回線のある家族持ちはSIMフリーにすべきじゃないということがわかりました。今回のメリットを受けるには家の回線との割引連携をしないとならないですね。回線ひいたりと連携までに時間がかかるので、早めの準備が必要です。逆に連携ができないドコモ光はまったく安くならないことがわかったのと、auが思いのほか頑張っているのが際立った結果になりました。
いまはプロバーダーの乗り換えは簡単ですし、解約金もほとんどかかるケースは少ないと思いますが、そこらへんも負担してくれる会社が多くなっています。iPhone6Sとあわせて検討したい割引連携なのでした。
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