EarFun Air Pro 音質正直レビュー 2万円クラスを吹き飛ばす格安ノイズキャンセリングイヤホン ブランドは有名じゃないが買って悔いなし

4.0
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EarFun Air Pro(イヤーファンエアープロ)は格安8,000円台の完全ワイヤレスイヤホン、ANC(アクティブノイズキャンセリング)付きです。このメーカーは聞き馴染みがありませんが、最近非常に勢いが良くなってきているメーカーの一つと言ってもいいでしょう。有名ではありませんが、BlackHouseでもEarFun製品のイヤホン、スピーカーをレビューしています。高音質かつ高精度なノイズキャンセリングを謳ったEarFun Air Pro、はたしてどうでしょうか。今回は
Edifier(中国の最近元気なスピーカーメーカー)とコラボにより、専用設計の10mm径ドライバーを採用しています。レビューに当たりEarFunさまより製品を送っていただきました。

EarFun Air Pro 正直おどろいた8,000円ノイズキャンセリングの音質


今回のレビューではEarFunのイヤホンを複数個一挙に見ていきます。ラインナップはEarFun Free Pro、EarFun Air、EarFun Air Proの3つです。この記事ではEarFun Air Proを取り上げます。この機種はドライバーサイズ10mm、アクティブノイズキャンセリング(ANC)つきの完全ワイヤレスイヤホンです。

EarFun Air Pro Bluetooth 5.0 ワイヤレスイヤホン ハイブリッド式ノイズキャンセリング ANC機能 32時間再生 IPX5防水 USB-C充電 急速充電対応 【10mm低歪みドライバー / AAC対応/PSE認証済み】 ハンズフリー通話 音声アシスト機能 (ミルクホワイト)
EarFun
【ハイブリッド式のアクティブノイズキャンセリング】:イヤホンの外側と内側に配置した2つの集音マイクで周囲の騒音を拾って、最大38dBのノイズ低減効果を実現できます。【3 つのノイズコントロールモード】:「アクティブノイズキャンセリング」、「外音取り込み」、「ノーマル」の 3 つのノイズコントロールモードがあります。使用環境に応じて、3つのノイズコントロールモードを切り替えることができます。※ノイズキャンセリング機能は、乗り物や空調などの低周波数帯の騒⾳に対して最も有効です。すべての騒音が打ち消されるわけではありません。
【2020 iF & CES受賞】 EarFun Airワイヤレスイヤホン タッチ式 35時間再生 4マイク通話テクノロジー 音量調節 ワイヤレス充電対応 装着検出機能 L/R片耳対応 IPX7防水 USB-C充電 自動ペアリング 【複合振動板/AAC対応/技適&PSE認証済み】 ハンズフリー通話 音声アシスト機能 (黒)
EarFun
【多くの国際受賞歴】:「What Hifi?Awards 2020」、「iFデザインアワード 2020」、「CES 2020 イノベーションアワード」など受賞したEarFun Airは、素晴らしい機能と優れた設計が世界的に認められました。見た目の高級感と良好な装着感にこだわった丁寧な作りを誇ります。【L/R片耳対応のTWS技術】:AirohaのMCSync技術を搭載したAB1536チップを採用しており、左右いずれかのイヤホンを単独で使用できます。Bluetooth通信品質が強化され、音が途切れにくいです。

EarFun Air無印の実機レビューも行っていますのでぜひご覧ください。

EarFun Air 音質正直レビュー 5,000円以下で買える 高コスパ高音質完全ワイヤレスイヤホン
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早速開封していきましょう。内容物は充電ケースに、特徴的な角張った筐体デザインが目を引く特徴的なイヤホン本体、USB−Cケーブル、説明書、イヤピースです。EarFun Air Proは本体色が黒の他にベージュも登場しカラーが選べるラインナップになりました。本製品は中国オーディオメーカーのEdifier(エディファイヤー)によるチューニングがされているとのことで充電ケース裏にそのように書いてあります。またEdifier TWS NB2と姉妹機となるようですね。

開封から試聴レビューは動画にて、今後公開しますので、YouTubeチャンネルをご登録ください。

ケースは少し軽めな印象のプラスチッキーな外観、少し軽めで表面は指紋が付きやすい仕上げです。開ければマットな仕上げとなっていますが、全体にプラスチッキーな感じがしており安い感じがします。

フタを開けていたほうが好印象。イヤホンの収納穴部分はグロス仕上げ。これはさまざまなイヤホンでも同じような仕上げとなりますが、いいと思います。Bluetoothペアリングはケースのフタを開けると開始、自動で表示されない場合はイヤホンがケースに付いた状態で充電ランプ下の丸いボタンを長押しです。このあたりは操作に迷いはないでしょう。

イヤホンの角張ったデザインはマイクの穴の位置がうまく組み合わせられていて近未来的。左イヤホン装着時にはロゴの印字の向きが上下逆になりますが、まあいいのか。ぼくがデザイナーだったら左は反対向きにします。イヤピースは最近のハイエンドイヤホンでありがちな、SML以外のイヤーチップが付属するわけでもなくシンプルに3種類SMLのみです。潔いと解釈します。

USB-C充電は当たり前の装備となりました。多くの機器がUSB-Cに対応するようになったので、ケーブルの種類を気にしなくてもよいようになりつつあります。マイクロUSBはそろそろ絶滅となるでしょう。USB-Cのメリットはパワーデリバリーが使えることですね。本製品は大電流が必要な製品ではないため特に気にしなくてもいいですが、コネクターの形状が一緒でいろいろつかえるのはいいことです。

EarFun Air Proの音質とノイズキャンセリング

ノイズキャンセリング性能はAmazonレビューにおいて非常に評判がいいですが、AirPods Proをベースに考えたとき半分くらいだと感じます。Anker Soundcore Liberty Air Proが6〜7割くらいです。ノイズキャンセリングはされていますし低音が抑えられているのがわかりますが、外の声は非常に「聞こえやすい」です。

ノーマルモードとアンビエントモード(外音取り込み)とノイズリダクションがありますが、ノーマルモードは単純に未身につけたときの遮蔽性、アンビエントはマイクを使った外音の集音ができるモードです。外音の集音は比較的何もつけていないときに近い感じで好感は持てます。一方で、ノイズキャンセリング ノイズリダクションという観点では、AirPods Pro、SONY、Boseのヘッドフォン、イヤホンでノイズキャンセリングを使ったことがある人にとってはノイズキャンセリングの効き具合はすこし物足入ないでしょう。

なんでAmazonはみんながすげーって言っているのかは謎です。でも、ノイズキャンセリングできていないという意味ではありません。ぼくには物足りないです。

とはいっても、音質は、このクラスにしては、とても満足が行く音が出ます。大口径10mmドライバーを搭載しているためか、強力な低音と透明感のある中高音を鳴らします。価格的には十分な音質で、低音はドンシャリ系サウンドまでは行かず、マイルドでありながら強く鳴ります。結構気に入りました。SoundcoreやSoundPeatsといったメーカーが格安イヤホンでは有名ですが、EarFun自体はまだ有名ではないため購入に躊躇するかもしれませんが、音質と価格を考えると購入して損になるということはないでしょう。

肝心のANC、アクティブノイズキャンセリングは、Quiet Smartという技術により、毎秒400回、音楽やノイズ信号およびドライバーユニットと耳の間の音響特性を感知して調整するというものが搭載されています。イヤホンに2つのマイク(外側のフィードフォワードマイクと内側のフィードバックマイク)を内蔵しており、周囲のノイズと耳の内側の不要な音を拾って、高精度なノイズキャンセリング効果を得るというものです。付け方によってはもう少しANCが効くかもしれません。最大38dBの騒音を打ち消すとのことですから、40dbが図書館内や人のささやき声なので、そこそこのノイズキャンセリングと思っていいでしょう。乗り物や空調などの低周波数帯の騒⾳を抑える程度に考えておくと、製品のイメージとのギャップに悩まされずに済むでしょう。

装着検出ができる光学センサーが耳に当たる側にあるので、耳につけると音楽が再生される、耳からはずせば再生が停止する機能はついています。ノイズリダクション時は4マイクでしたが、通話は6マイク通話となるとのことで、ノイズキャンセル技術により、通話中のノイズを効果的に低減しクリアな音声通話が可能です。通常の電話やLINE通話、zoom、ハングアウトなども問題なくこなせました。

タップコントロールが難しい

本体側面はタッチを認識します。これにより再生コントロールから、音声アシスタントの起動の操作が可能です。加速度センサー搭載により通常のタッチセンサーと比べると、髪の毛や指で軽く触るだけでは反応しないので、誤動作防止に役立ちますが、しっかりタップしないと反応しません。また音量のアップダウンは出いません。

本製品はアプリ対応していませんが、アプリが求められる要素としてボタンコントロールのカスタマイズが上げられるでしょう。非常にタップコントロールによる操作割当が難解であると同時に、EarFun同士でもタップの動作が異なるのはかなり混乱します。

イヤホン本体で「再生/一時停止」は右を2回タップ、曲送りが右を3回タップですが、曲の戻しは対応してません。ノイズコントロールモード切替えは左を3回タップです。左2回は音声アシスタントの呼び出しです。覚えるまで時間がかかりますし、なによりも巻き戻しがないのが謎仕様です。


EarFun Air Pro 仕様

まとめると、ハイブリッド式アクティブノイズキャンセリングについては、イヤホンの外側と内側に配置した2つの集音マイクで周囲の騒音を拾ってノイズキャンセリングを行っていますが、低音に効き、中高音にはあまり効果がないと思います。AirPods Proの半分程度です。

大口径10mmドライバーは豊かな重低音と中高音が8,000円と考えるとありな音質で好感触です。バッテリーは1会の充電で7時間利用可能で、充電ケースを使えば最大32時間再生可能なのは便利です。充電も高速で10分間の充電だけで最大90分再生可能なのはすばらしいですね。

側面タップが反応しづらいのは誤動作防止観点からですが、操作方法がEarFunの他の製品と一致せず覚えるのが大変です。こういった欠点はありますが、IPX5対応、片側だけで利用できるのはポイント高いです。

EarFun Air Pro Bluetooth 5.0 ワイヤレスイヤホン ハイブリッド式ノイズキャンセリング ANC機能 32時間再生 IPX5防水 USB-C充電 急速充電対応 【10mm低歪みドライバー / AAC対応/PSE認証済み】 ハンズフリー通話 音声アシスト機能 (ミルクホワイト)
EarFun
【ハイブリッド式のアクティブノイズキャンセリング】:イヤホンの外側と内側に配置した2つの集音マイクで周囲の騒音を拾って、最大38dBのノイズ低減効果を実現できます。【3 つのノイズコントロールモード】:「アクティブノイズキャンセリング」、「外音取り込み」、「ノーマル」の 3 つのノイズコントロールモードがあります。使用環境に応じて、3つのノイズコントロールモードを切り替えることができます。※ノイズキャンセリング機能は、乗り物や空調などの低周波数帯の騒⾳に対して最も有効です。すべての騒音が打ち消されるわけではありません。

今回紹介したイヤホンは、EarFun Air Proでした。

【2020 iF & CES受賞】 EarFun Airワイヤレスイヤホン タッチ式 35時間再生 4マイク通話テクノロジー 音量調節 ワイヤレス充電対応 装着検出機能 L/R片耳対応 IPX7防水 USB-C充電 自動ペアリング 【複合振動板/AAC対応/技適&PSE認証済み】 ハンズフリー通話 音声アシスト機能 (黒)
EarFun
【多くの国際受賞歴】:「What Hifi?Awards 2020」、「iFデザインアワード 2020」、「CES 2020 イノベーションアワード」など受賞したEarFun Airは、素晴らしい機能と優れた設計が世界的に認められました。見た目の高級感と良好な装着感にこだわった丁寧な作りを誇ります。【L/R片耳対応のTWS技術】:AirohaのMCSync技術を搭載したAB1536チップを採用しており、左右いずれかのイヤホンを単独で使用できます。Bluetooth通信品質が強化され、音が途切れにくいです。

ANCがついていないEarFun Airもレビューしますので、ぜひご覧ください。

ドライバーユニット : 10mm径ダイナミックドライバー(複合振動板を採用)
電池持続時間:ノーマルモードでは約9時間(イヤホン)、約32時間(ケース充電込み)、ANCモードでは約7時間(イヤホン)、約25時間(ケース充電込み)
充電時間:約 1.5時間(イヤホン)、約2時間(充電ケース)
Bluetooth規格:5.0 Bluetooth動作範囲:15m
対応コーデック:AAC、SBC 周波数特性 : 20Hz~20kHz
Bluetoothプロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP
大口径10mmの低歪みドライバー、ノイキャン機能、外音取り込みモード

BluetoothはAAC対応でiOS、iPhone系は低遅延で問題ないですが、Android利用者にはAPT-X対応などがないのでSBCだけでは物足りないかもしれません。AirPods Proまでは手を出せない、予算がないという方には、音質面では十分におすすめできるので、格安でノイズキャンセリングを使いたい方には推奨商品となります。

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